てすかとりぽか

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『インランド・エンパイア』神映画

インランド・エンパイア

2006年。アメリカ。デヴィッド・リンチ監督。
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新宿ガーデンシネマで観てきました。すごいぜ!さすが鬼才デビッド・リンチ監督!ベネチア映画祭で栄誉金獅子賞を受賞した作品というだけのこともあり、摩訶不思議な映像世界に3時間陶酔しまくりです!でも、わかる人にしかわからない映画なので、人を選ぶと思いますが、まぁ芸術ってそういうものですよね(核爆)。裕木奈江ちゃんの純な演技もサイコー!

以上、映画通を自称したい方に捧げる感想テンプレ。
以下、ただの映画好きとしての正直な感想文。

くそつまんね。今まで見た映画の中で、つまらない作品歴代3位にランクインしました。つまらないだけの映画ならたくさんありますが、「観る者に苦痛を与える」映画はそんなにはないです。確かに、そういう意味では「実験的な作品」という監督談もうなづけます。『死霊の盆踊り』とか『パッション』と同じベクトルで。視聴者のマゾっぷりを実験するという意味で。

でも、どんなくそつまらない映画でも、何とか面白く観ようと思う性格ですから、ずっと面白く観られる方法を考えながら観ていました。結果、思いついた攻略方法は以下の2つ。

1)デビッド・リンチ信者になる。
「よくわかんないけど、デヴィッド・リンチ映画だから仕方がない。むしろ、わからなくてもいい。わからないことをわかったように言うのが正しいリンチ信者であり、映画通を自称する最も近道なんだ!」

確かに「好きな映画監督は?」と聞かれてゴダールとかリンチって言うとメガカッコイイですよ。本当はジェームズ・キャメロンが大好きだったとしてもね。また、監督の名前出してもそれ以上話が広がることもないので、作品観てなくてもバレる心配もありませんし。

2)英語のリスニングの勉強をする。
こっちのほうが精神的に楽なので、こっちを選びました。でも、後半ほとんど台詞もなくなってきたので‥。

散々酷いこと言った上でなんですが、「こんな映画」が世界中の映画館で上映されて、さらに高い評価を得てるってことはすごいことだと思います。監督の名前だけでこんだけリスペクトされるってこと自体、リンチ監督の過去の功績がどれほどのものだったかを物語っているわけですから。ものづくりをする人間として、この域に達したらもう無敵ですよ。作り手が全く何も考えていなくても、受け手が勝手に拡大解釈してありがたがってくれますもん。便所で尻拭いた紙にだって値段がつきますもん。

そういう意味で神映画。

ただし、新宿ガーデンシネマはあまりに狭いので、観終わった後に体中痛くて痛くて‥。東京で観るなら恵比寿のほうがいいです。あと、眠気対策にカフェイン飲料持参は必須です。あとは気合と忍耐。