てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『となりのトトロ』 さんれんきう

となりのトトロ

トトロって、結局バス呼んでくれただけだった。
事件解決したのはあのバスじゃないか。
この歳になって気がついたこと。

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三連休になったので。厳密には何も問題がおきなければ三連休のはずなので。
初日は、いろいろガタがきている箇所を治しに医者をはしごしてきました。
マイコプラズマ肺炎とか網膜剥離とか怖い単語がでてきたけど。
なんかまだだいじょうぶっぽいのでまあよい。

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ひさびさにゲーセンいきました。

ストリートファイターVI

きれいな『ストII』。なので、新しい要素はなんか出始めにガードポイントがあってかつガード不可な感じのソレだけで、あとはほんとに『ストII』っていうか、スパコンがあるので『スパII』か。出てる人たちも『ストII』の人たち。とりあえず「エドモンド本田」を使った感じも、遜色なく『ストII』。

「新しい要素ないし、スピードがすっとろいしつまんねーな。」というのは、そこそこ最近の「格闘ゲーム」を触ってる人の感想なんだと思います。そもそも、『ストII』のヒットによって大流行した「格闘ゲーム」が、いつしか「格闘ゲーム」ではなくて、「ただボタンをうまく押す作業」になって久しいとは感じていましたが。

要するに、本来「レバーでキャラクターを動かし、ボタンで攻撃する」ってことだけわかってれば遊べるはずの「格闘ゲーム」が、やれ目押しだのなんたらキャンセルだの、作業フローを覚えないと、制限時間内に勝負すらつかないような、マニアックな「格闘ゲーム」ばっかりになってしまって。結果的にプレイヤー人口は減少しちゃったというのは、あえて言うまでもないことなんだけれど。

だったら、「原点回帰」というか、もっかい『ストII』からやりなおせばいいじゃない的な考えから創られたのが、この『ストVI』なんだと思います。「格闘ゲームは『ストII』しかやったことない」って人は周囲にもいっぱいいるので、そういう層をメインターゲットとしたアプローチなんでしょう。

なんで、『ギルティ』とか好きな人は、何も語らず引き続き『ギルティ』やってた方が、リアル世界よりも充実したゲーセン生活が認可されるのは確定的に明らか。それでも、何か語るつもりなら、ついげきのグランドヴァイパでさらにダメージは加速した。

怒首領蜂大復活

ほんとにギャルゲーになってる。巨大戦艦が変型してそうなった巨大メカ女子の股座に極太レーザーをたたきこむ。そういうコンセプトが感じられます。というか、それ以外のコンセプトが感じられません。

そして、新しく出たシューティングゲームを、パターンとか全く知らないで、初めてプレイする時の高揚感だけは、いくつになっても変わんないなと思った。それがどんなにか過去の体験と多くの符合を残すものであったとしても、「嗚呼、死ぬ死ぬ」って口から漏れてしまうのはシューティングゲームだけ。

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んで、せっかくなのでゲーセンの景気ってどうなのよって話をします。

とりあえず、インベーダーとか大昔の話はおいとくとして、かつてゲームの性能比でいえば圧倒的に「ゲーセン>家庭用」という時代がありまして。家庭用ゲームで満足できないゲーマーな方は、せっせとゲーセンに通い、美しいグラフィックを描き出す「ビデオゲーム」にお金を使いました。というか、むしろ「ゲーセンでお金を使う」ということ自体に酔っており、「あのゲームに100万円使った!」とかいう自慢話が珍しくなかったものです。

けどもいつしか、ゲームの性能比において「ゲーセン<家庭用」という時代が到来し、みんなゲーセンには行かずに家に引篭もって家ゲーをするようになりました。いわずもがな「ビデオゲーム」には冬、というかもう氷河期が到来。変わりに家庭用ゲームの手が届かない隙間を開拓した、「大型筐体ゲーム」や「オンライン対戦ゲーム」がゲーセンの稼ぎ手を担うこととなります。

そもそも、「インカム数(100円コインが何個入るか)=来場者数×客単価(数百円)」が売上の指標、つまり薄利多売だった「ビデオゲーム」時代に対して、昨今の「大型筐体ゲーム」は、それを利用するために必要なカードの販売やら、はたまたサービスの提供などからも売り上げることができるようになりました。

なので、ゲーセンに来る人の数が昔に比べて激減したとはいえ、そのサービスの形そのものを変革し、客単価を増加させることで、うまいこと生き残ってきているわけです。これは、よく考えるとすごい話で。例えば「『ディ○ニーランド』の客が減ったから、サービスの質をあげて客単価を増やそう!」って思ったって、そう簡単にできるもんじゃない。てか、無理。

ただ、そんな感じで生き残ることができたのは、一部都市部の大型店舗。そうした大型筐体をリースできない小規模なお店、またはリースできたとしても客足が極端に悪いような場所柄のお店、要するに「街のゲーセン」の多くは姿を消してしまいました。

だいたいそんな感じの昨今のゲーセン事情ではありますが、なんでも今年のアーケードゲーム業界は5年に一度の当たり年で、前年比40%の売上アップなんだとか。その理由がまた面白いところで、「Wii」や「DS」のゲームが売れないから」なんだそうです。

事実、「Wii」や「DS」でちゃんとソフトが売れてるのは任天堂だけで、これまでのノウハウをかなぐり捨ててまで飛びついたサードパーティ各社のソフト戦略は、「どこも似たようなばっか出してる上に、ターゲットも絞りすぎてて売れない、さらに単価も安い。」という思わぬ大失敗。

社長: 仕方ない、今から「Xbox」や「PS3」で3Dグリグリのソフトを創って大逆転だ。
人事: そのへんの人材は「DSの時代だからいらない」って棄てちゃったぢゃないすか。
社長: そうだったな…。じゃあ、とりあえずゲーセンで昔のゲームでも焼きなおすか。

…的なノリで、ゲーセンにわずかばかりながら活気が出てきているんだそう。全ては「任天堂様の手のひらの上」、なのにそれはおそらく任天堂様自身の意図したものではない。まさに世界牛(ベヒんモス)の寝返りで地震が起きてる感じのソレです。

とりあえず、物心ついた時からゲーセンで遊ばされてて、学生時代はゲーセンでバイトして、なんだかんだでまだゲームの会社で働いてる自分にとっては、ゲーセンという「文化」がなくなってほしくないなぁとしみじみ思うところです。