てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ダークナイト』 あんこくw

間に『コミックマーケット』を挟んでしまいましたが、映画の感想感想。ちなみに、バットマンのコスプレは見ませんでしたが、ジョーカーのコスプレはいたみたいです。というか外人さんのコスプレのレベルの高さに吃驚。黒人のマリオ&ルイージワリオのトリオとか、空気読めすぎだろう!

ダークナイト

2008年アメリカ映画。クリストファー・ノーラン監督。
あらかじめ申し上げておきますと、これは『バットマン』の映画ではありません。実際、タイトルに『バットマン』ってついてないので、なんでだろう?プロモーションのやり方間違ってないか?とか思ってたんですが、映画を観て納得。これはないわ。これ『バットマン』って言っちゃったら詐欺だわ。

実際、イギリスでは「こんなのは『バットマン』じゃない!」「『バットマン』はもっとコミカルであるべきだ!」「もっとこう、バット目潰しとかバット鮫よけスプレーとかそういうので闘うべきだ!」「CV:三宅裕司のやつが一番よかった!」とか、そういう理由で批判も多かったんだとか。

個人的にも、冒頭のシーンだけ観て「なんだこの悪ノリは!」と思ったんですけど、すぐに『バットマン』としての観方を改めたおかげで、極めて良質な「バイオレンス映画」として楽しむことができました。兎にも角にも暴力と爆発と破壊の表現がハンパなく格好いい!

「BANG!BANG!」って当たらない鉄砲撃ってくる悪者を、「SMASH!」とか妙な擬音を交えてグーで殴り倒すのが本来のバットマンスタイルとすると、『プライベートライアン』の冒頭みたいな「当たったら死ねる弾」を撃ってくる相手に対し、妙に実戦的な体術で捻り倒すのが今回のバットマン

元々バットマンは「放射能浴びた」とかの他のヒーローと違い、「ちょっと運動神経がいいだけの金持ちのボンボン」なので、「ちゃんと傷つけば傷つく」わけですが。今回は特に「犬に噛まれて16針ぐらい縫う」とか、その辺のリアルな描写も悲しいぐらいに徹底しております。

そして、何よりジョーカーの織り成す「悪」の世界が素晴らしい!こんなに悪くて強い悪役は初めてみた!大丈夫なのかバットマン?とかドキドキハラハラするうちに、その悪に翻弄され、滅茶苦茶にされるバットマン!こんな悲壮なヒーローを子供が観たら泣く!

ちょっとだけネタバレになりますが、看護婦に仮装したジョーカーが、病院の起爆スイッチを押すシーン。思ったような爆発が起きず、ガチガチ連打する彼の背後で巻き起こる壮絶。虚ろなのか恍惚なのか判断のつかない顔で、ふらふらと歩き去るジョーカーの姿。

このシーンは、おそらく映画史に残る1シーンになるでしょう。これ、映画館で(しかもなるべく音響設備のいいところで)観ておかないと、損すると思います!なんかうまく説明できる言葉がないんだけど、「ナウシカ巨神兵がビーム撃つとこ」を初めて観た時の感じに似てます。

そんな感じで、厭に感嘆符の多い感想になりました(感嘆符とかで文章強調するのは嫌いです。)が、そうでもしないとこの感嘆が伝わらないぐらい好い映画です。ジョーカーについて考えたいことはたくさんあるんだけど、今は単純に「何も考えずに」観て楽しむことをお勧めしたいです。

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追伸。『FF11』で「暗黒騎士」をしてる人は、これを見て「ダークナイト」の生き様を学んでほしい。そうすれば、PT組んだときに「あんこくw」と言われなくなる。ちなみにオレは、全ワールドで15本の指に入る「暗黒騎士」だが、自慢じゃないがPT組んでる時に「ヴァナのイチローですね」と言われた事もある。