てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ウォンテッド』 小池さんのラーメン

ウォンテッド

2008年アメリカ映画。ティムール・ベクマンベトフ監督。マーク・ミラーのヴィジュアルノベルの映画化。最近あっちで流行ってるヴィジュアルノベルって読んだことないけど、要するにラノベみたいなもの?自分の中でラノベの定義は「絵がついてる小説」です。

ワーナーマイカルシネマズ板橋にて鑑賞。上映開始からしばらくして、隣の席に座っている老夫婦がなんかそわそわしている。「違うんじゃないの?」とかひそひそ話してるみたい。ふいに「ちょっと聞いてみる」と言って立ち上がったご主人に話しかけられる。

ご主人「あのー、すみません…」
自分「はい?」
ご主人「これ、何ていう映画ですか?」
自分「…ウォンテッド。」
ご主人「アンジェリーナ・ジョリーでてきますか?」
自分「…ええ。」

軽く会釈して席に戻るご主人。「でてくるってさ!」と奥さんに伝えている。そして、ちょうどスクリーンにもアンジー登場。ほっと安堵の息遣いが聞こえてくる。よかったねアンジーでてきて。序盤おっさん同士の殺し合いばっかで心配だったんだね。

とはいえ、そのアンジーがやるのも殺し合いなんですけれどね。しかも火薬と血糊と精神論と馬鹿設定満載の。「実写版少年ジャンプ」っていう形容方法がちょうどあてはまるのは、『マトリックス』と『リベリオン』以来かも。

具体的には、世の中に幻滅している主人公が、ひょんなことから「異世界への扉」を開いてしまい、「古代中国に似た世界で英雄になってしまう」ような「王道ファンタジー」設定やら。強大な敵に立ち向かうために「厳しい(変な)修行を繰り返す」ような「王道カンフー」設定とか。

「親の敵だとばかり思っていた相手が実は…」みたいなのとか。とりあえず少年漫画と同じ要素だけで構成されているので、ストーリーなんかに気を使わずに、安心してアクションシーンだけ注視することができるようになっています。

ダークナイト』が残念だったのは、ストーリーもアクションも両方秀逸な上に上映時間が長いので、娯楽として観るにはちょっと重いかなと感じたところ。だから、日曜日にはちょっとこういう脳みそ休めになるような映画を観たかったわけです。

で、この映画のみどころはやっぱりアクションシーンなわけですが。CMでもやってる「ブーメランスネイク!」的に弾道を曲げるアレよりも、序盤のおっさんが窓ガラス突き破るシーンで大爆笑。開始5分でその映画の精神を魅せてます。素晴らしい。

あとは、「弾頭切離し式弾丸」での超長距離狙撃とか…。ちなみにゴルゴ13の最長狙撃距離は2kmですけども(特殊な弾丸を上昇気流に乗せて5km先から狙撃したこともあったけど。)、今作のは10kmぐらい先からやってますよね…。

しかも、途中でビールとかドーナツの穴とかいろんなもの貫通させてんの。
藤子アニメだったら、小池さんのラーメンも貫通させてるなと思った。