『3Di OpenSim』 夢と実益
『セカンドライフ』にはちょくちょく入ってるんですが、その度に目に入るのは関連企業のサービス縮小や撤退のお知らせ。唯一、毎日のようにイベントやらお茶会やらのお知らせが元気に届くのは「私立リリアン女学園」のコミュニティ。
『セカンドライフ』でうまくやってる日系企業は「リリアン」だけな気がします…。
で、期待されていた「Opensim」、つまりWindows PC上で独自のSIM(サーバー)を立てることができる技術の導入についてほとんど進展がないまま、リンデンラボがただの「土地貸し」に落ち着いている間に、よその会社が似たようなもんリリースしちゃってます。
"CEATEC JAPAN 2008 - 仮想空間を自由自在に構築可能な3D仮想空間サーバソフト"
『3Di OpenSim』。サイト見る限り、個人でどうにかできるシロモノではなさそうだけれど。どの程度のコストで運用可能かも全然見えてこない。それ以前に、導入の実例が全く示されていないから、評価のしようもないところだけれど。
で、開発会社の人のオススメの実用例の第一に挙げられているのが「仮想空間内社内ミーティング」なんだけど。一時期、「ミク○ィ」って会社を筆頭に「最先端のミーティング方式!」とかってもてはやされてましたが、めっきり聞かなくなりましたね。
「一次試験としてPCスキルの高さを見るため」とか銘打って、「仮想世界で新卒採用!」とかもやってましたが、結局それで見えてくるのは、「手持ちのPCスペックの高さ」だけなのに。ていうか、そんなアバターで会議するくらいならメッセでいいですよ。
ほら、そういう興のないことを言うから話がつづかない…。
でも、個人でサーバー立ててオンラインゲーム運営するとか、『ナツノクモ』(つづき出ないのかな…)みたいな話が現実味を帯びて来ました。「Opensim」も個々のサーバー上に構築された世界が相互乗り入れするとが前提なので、まさにあんな感じ。
例えば、複数の個人や企業が構築した仮想世界やオンラインゲームの中を、まるでホームページでも観るような感じで単独のアバターで渡り歩き、動画観ながらショッピングして、ファンタジー世界で竜退治しながらブログ書くようなこともできてしまいそう。
夢が広がります。
でも、実益に適わないと夢も叶わないんだって。
数々の「いろんな世界」の失敗から学ばないといけないところです。