てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ドラゴン・キングダム』 似た世界

インフルエンザの予防接種受けてきました。

どうせ100%防げないならやんなくっていいやって思って、学校出てから自発的に受けたことはなかったんですが、50%でも「レジスト率」を上げられるんであれば、充分すぎる効果なんだと思うようになりました。風邪とかひいてらんない立場になったということもあるけど。

とはいいつつ、インフルエンザってまだ一度もかかったことないなぁ…。

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ドラゴン・キングダム

2008年アメリカ映画。ロブ・ミンコフ監督。ジャッキー・チェンジェット・リー主演。

アメリカのカンフーオタクでいじめられっ子の少年が、ひょんなことから「古代中国に似た異世界」に行って大活躍するお話。世界設定を作るのがとても簡単で、かつ厳しい現実世界から目を逸らしがちな少年少女のハートをガッチリ掴むためによく使われる設定です。

「異世界もの」というやつです。

テレビ埼玉で再放送してる『○しぎ遊戯』のCMで、「古代中国に似た世界で…」ってナレーションが入るのですが、「似た世界」っていうのは凄い便利な言葉だなぁと歓心。「古代中国で…」って言っちゃったら、綿密な時代考証必要だもんなぁ。

だもんで、10代の頃は「異世界もの」作品群を「安易な」作品として毛嫌いしてたものです。

指輪物語』は大好きだけど、『ナルニア国ものがたり』は大嫌いでした。
今では別に面白ければどっちでも何でもいいと思ってます。
ナルニア』の映画はつまんないと思うけど。

閑話休題。で、この映画の見所は「ジャッキーとリー・リンチェイが出てる」ってところだけなのですが、なぜかアクションの部分が非常にゆっくりです。たぶん、あの二人が普通にやっちゃうと、アメリカ製のカメラとカメラマンでは追いきれないんだと思います。

「ちょ、そこもうちょっとゆっくりお願いします!」

とか言われながらやってるんだと思います。そして、ゆっくりした結果がこれだよ。別にお子様からアベックさんまで幅広い年齢層に見てもらうためには、「殺陣のスピード」なんかよりは「わかりやすさ」を重視した方が、興行的に成功するからいいんですけどね。

でも、殺陣といえば、昨日テレビでやってた『椿三十郎』がひどかったです。

そりゃ、もう話が決まった時から、織田裕二三船敏郎の真似なんて無理だとわかってはいたけど。誰が「三船敏郎のモノマネをしろ!」なんて期待した!?織田裕二なら織田裕二なりの『椿三十郎』が出来た筈だろう。そのために、ストーリーがっさり変えても好かったと思う。

ぶっちゃけ、織田裕二に殺陣なんて求めてません。腰悪いのに…。

別に黒澤明信奉者ではないですし、世のリメイク作品全てに脊髄反射的批判を投げかける原理主義者はむしろ嫌いだったりしますが、ここまで「安易にやりました」感がにじみ出てるとさすがになんか言いたくなります。邦画全体のレベルは下がってるとは思わないんだけどね。

また閑話休題ジェット・リーの声が池田秀一だったところで一番ウケた。