泥船てすかとりぽか

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『アルマゲドン』 みたいな

アルマゲドン

1998年アメリカ映画。マイケル・ベイ監督。
テレビでやってたので観ました。内容や感想に関しては、ログが残ってないほど大昔に書いた気がする、っていうかどうでもいいので割愛します。そんなことより、この作品に関しては、ある種の定型文的な形容表現をよくよく目にするのは何でだろうって今更気になったのですが。

「どうせまた『アルマゲドン』みたいな映画だろう?」
「『アルマゲドン』みたいな映画でした。」

この「『アルマゲドン』みたいな映画」って何なんでしょう。どうやら、決して良い意味で使われるものではなく、何か揶揄というか嘲笑というか、悪い意味で使われる形容方法なんでしょうけど。ちょっと、どういった映画に対して使われる表現なのか、ネット上に転がってる批評の中から色々拾って調べてみました。

■隕石が降ってくる映画
そのまんまやんか。

でも、『アルマゲドン』公開と同時期に公開された『ディープインパクト』の印象が強いだけで、実はそんなに多くないような。しかも、『ディープインパクト』は『アルマゲドン』よりは先だったような…。そういう意味ではなんか違うような気がしますが、そういうカテゴライズを見かけたのは確かです。

■地球を滅亡の危機から救う映画
隕石からちょっとだけ敷居を広くしてみました。

地球温暖化とか地球の核がどうのこうのとか、環境問題が転じて地球滅亡の危機、それを一介の科学者もしくは一般人が救うというモノ。確かに、こういう映画は数限りなくありますけど、それらを人括りに「マゲドンみたいな」って声は少なくないようです。

■金がかかってそうな映画
昔はよく「総製作費○億!」みたいな宣伝コピーを観かけましたけど。

アルマゲドン 総製作費」でぐぐってみたら、”『アルマゲドン2008』(アルバトロスフィルム) 総製作費10億円!大ヒット作『アルマゲドン2007』をはるかに凌ぐ空前のパニック超大作!”ってページが出てきて噴いた。もしかして、10年以上も毎年作ってるの!?アルバトロスで!?

実際、『アルマゲドン』の総制作費は約1億4千万ドルだそうで。でも、約2億ドルかかった『タイタニック』を捕まえて、「マゲドンみたいな」とは言わないし、その逆もないですよね。そういう意味では、単に「金がかかった映画」ではなく、「金かかってそうな映画」ってことですかね。

VFX表現だけがすごい映画
CGによる特殊効果がバリバリの映画。

というより、むしろ「VFX表現がバリバリなのに、その他がスッカラカンな映画」に対しての形容表現としても使われるようです。別に『アルマゲドン』がVFXだけの映画とは思えないんですが、お馬鹿要素が強い作品なだけに、そう観られても仕方はないかもです。

■露骨な泣かせ要素が強い映画
「露骨な」って点がポイント。

個人的に人の涙に貴賎はないとは思うんですけど、とりあえずこのへんで主人公かヒロイン殺っとけばいんじゃね的なノリで泣かそうとする映画は、マニア的に嫌がられる傾向があるようです。そして、どうも『アルマゲドン』はそういう作品の筆頭のように観られてるみたい。

いいじゃん、それでも感動する人はするし泣く人は泣くし!
オーストラリアの観光地で愛を叫ぶだけでも泣く人は泣くんだし!
個人的には、動物がなんか自己犠牲的な死に方をすれば何でも泣きます!

マイケル・ベイが関わっている映画
有名なとこで『バッドボーイズ』、『パール・ハーバー』、『トランスフォーマー』とかです。

なるほどね、これはわかります。『サウスパーク』でもネタにされてましたが、この人が映画のプレゼンする時って、「そこで爆弾ドーン!戦闘機がバーン!」とか、ずっとそういうことしゃべってそうで。でも、個人的には好きですよ、そういう作品。

ベン・アフレックが不快な映画
パール・ハーバー』のことですか?

なんだか、ベン・アフレック嫌いな人って多いですね。もう、顔というか、しぐさというか、「金髪でイケメン」ってだけでリア充な役柄が多いとかって理由で。『アルマゲドン』でも、もうずっとリヴ・タイラーとチュッチュクチュッチュク。チュッチュクチュッチュックチもうずっとしてるので、不快に思われたという方が非常に多いようです。

というか、この映画嫌いって理由の筆頭って、9割型そこに集約されるんじゃないかと思うぐらい多いですよ。同じく主演のブルース・ウィリスに関しては、あんまり是非もないのに。「ベン・アフレック 嫌い」でネット検索してみると、吃驚するほど嫌われてて不憫です。

エアロスミスのPV
ソレもう映画じゃなくなってるよ!?

ヒロイン役のリヴ・タイラーの父タイラーが主題歌を手掛けていること、劇中「何度目だよ!?」って程その曲を聴かされること、何より映画としての内容が薄いという理由から、「エアロスミスのPV」と揶揄する声も少なくないようです。『キャシャーン』が監督の嫁のPVって言われるのと同じですね。

■ハリウッドの超大作なのに叩きやすい映画
結論としては、これな気がします。

とりあえず、ハリウッド製で、すごいお金がかかっていて、VFXもすごい、なのにイマイチ評判がよくない映画を捕まえては、鬼の首をとったかのように「あれはひどかったねー!『アルマゲドン』みたいで!」って言ってさえおけば俺って辛口批評家だぜ!って感じ。

ひどい場合には、映画観もしないで「あれだろ?『アルマゲドン』みたいな映画だろ?」って片付けちゃう。もっとひどい場合には、その『アルマゲドン』すら観ていなかったりもします。(ちょっと話違うけど、『デビルマン』の映画の悪口を言う人を問い詰めると、大抵『デビルマン』観てなかったりします。ホントに。)

そういう一つの試金石という意味で、『アルマゲドン』はポピュラーな作品なのかもしれませんね。他にもファンタジー映画や中世の戦争モノを捕まえては「『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな映画」って言う例もありますし。そういう「○○みたいな映画」をまとめた目録とかあったらいいのにね。

恥も外聞も無い映画会社ならキャッチコピーに使いそう。
「特報!2009年夏、最高に『マトリックス』みたいな物語!」とか。

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翌日追記。

ちょうど「ベン・アフレック」についてぐぐってる時、あらゆる「ベン・アフレック」に関する検索結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」って警告が添えられてました。

「何!?ベン・アフレックウィルス!?そこまで嫌われてんの!?」

って一瞬思っちゃいました。結局Googleの障害で、全検索結果に対してその表記がでてたみたい。
おかげで昨晩のトレンドマイクロの売上とかウッハウッハじゃなかったでしょうか。