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泥船てすかとりぽか

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『クローズZERO』 セカイ系

えいが

クローズZERO

2007年の日本映画。三池崇史監督。

高橋ヒロシの漫画『クローズ』を原作とした映画ですが、内容は完全にオリジナルということです。そもそも原作すら未読だったので、何の予備知識もなく期待もせずにDVDで観たんですけど、これがまたフツーのバイオレンス映画とは一線を隔すすばらしいすばらしさの映画でした。

というか、ファンタジー映画でした。

何より、このファンタジー世界に生きる彼らのルールがシンプルなのが素晴らしいです。この世界とは、まさに彼らの通う「鈴蘭高校」のみ。そして、ルールとはそこで喧嘩が一番強いことを示し、その頂点(てっぺん)を獲ることだけ。こんなにわかりやすく、かつ燃える世界設定の映画があったでしょうか。

なんていうんだっけ、セカイ系って言うんでしたっけこういうの。

シンプルなのは世界設定だけではなく、そのゲームシステム?も然り。簡単にまとめてみましたが、概要書に起こしてもパワポ2枚ぐらいにおさまりそうですね。誰か作ってくんないかな『クローズZERO オンライン』とか。おそらく、iアプリでも十分実現できそうですよ。

・ステータスは名前と学年とHPと攻撃力のみ。
・学年と強さは関係ないらしい(海老塚中トリオ談)。
・HPは個人差があり、200(雑魚)〜10万(無双キャラ)まで。
・基本的な戦闘システムは、大パンチと大キックで互いにHPを削りあう。
・飛びヒザ蹴りやドロップキックなど、大技も使うことができる。武器も使える。
・ただ、どんな目に遭っても大けがしたり、死んだりすることはない。
・HPがなくなると、一時的に「せんとうふのう」になるだけ。
・でも、しっぷを貼っておけばそのうち回復する。
・関節技は効かない(大けがしないため)。
・急所攻撃も効かない(同上の理由)。
・武器も意味がない(同上の理由)。
・結局のところ大パンチが最強。
・でも、ピストルで撃つと死ぬ(くにお君と同じ)。
・あと病気でも死ぬらしい(30%ぐらいの確率で)。
・仲間は多いほうがいいらしい(消耗戦になるため)。
・その仲間をはじめるところから冒険が始まる。
・仲間を集める方法も基本的には喧嘩。
・各クラスのボスを倒していくのが効率的。
・仲間にならないなら交渉コマンド「ソープ」で懐柔。
・途中で仲間が敵にやられても仲間が十分集まるまで我慢。
・ある程度仲間が集まったら、敵を校庭に呼び出して戦闘開始だ。
・双方1人ずつ無双キャラを残して全員戦闘不能に。仲間集めた意味は?
・無双キャラは異常にHPが高いので、ソレ同士の戦闘は退屈。
・精神コマンド「おうえん」や「おんなのうた」でHP回復。
・上記システムは警察とやくざにも適用。

いいなあ。ホグワーツ魔法学校なんかよりも明らかに魅力的な異世界学園です。「行ってみたいファンタジー異世界はどこ?」みたいなアンケートがあったら、確実に「鈴蘭高校」と答えます。何故って、「県内有数の不良生徒が集まる高校」なんて、田舎の男子中学生の憧れの世界ですもの。

ろくでなしブルース』がジャンプで連載されてた頃、「池袋や渋谷や吉祥寺に遊びに行った」なんて言ったら、「アイツはものすごい修羅場をくぐってきたに違いない」と校内での語り草になるくらいですから。修学旅行や高校の入学式なんていうのは、普段役にたたない「不良系ステ」を誇示できる数少ない機会なのです。

地元の「ジャスコの屋上にあるパンチマシンで100を出す」っていうのもかなりの上位ステータス。

あと、駅前の「KEN」という洋服屋で短ランやボンタンといった改造学ランをはじめ、龍の刺繍の入ったジャケットを買ったりするのも必要ステ。そこで、サバイバルナイフ(当時はまだバタフライナイフは流行ってなかった)やメリケンサックを買い、修学旅行にもってきて先生に没収されたら、もはや伝説レベル。