てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『スター・トレック』 縮図

スター・トレック

2009年のアメリカ映画。J・J・エイブラムス監督作品。

カーク船長とMr.スポックの若かりし日々を描いた物語の最新作。とはいえ、自分はこのシリーズの映画版をいくつか観た程度のにわかなので、生粋のトレッキーではないため、あんまりおいそれと発言はできかねる立場です。ちなみに、トレッキーは特性により2種あるいは3種に分類できるんだそうですよ。

トレッキー: ファンの総称。または軽率な行動もとるファン。
トレッカー: ファン同士の交流を含めた積極的で節度ある行動をとるファン。
トレッキスト: 積極的ではあるがファン同士の交流はしない独立したファン。

要するに、スパンキーとスパンカーの違いみたいなもんやね。違うか。

とりあえず、最新VFXヴァリヴァリてんこもりのSF劇としてシリーズファンでなくとも楽しめるし、"いろんな人種がいて苦労するアメリカの組織の縮図"という社会派ドラマとしても楽しめる感じです。優秀だが常に論理性を最優先するバルカン人が意外とウザいとかいうのは、ユダヤ人の特性を比喩してるそうなんですけど。

日本の会社でも、優秀だけど弁が立ちすぎて扱い難いエンジニアとか、ああいう感じの人いますよね。

自分は比較的そういうバルカン人と一緒でも、うまく仕事をやれるほうだと自負してますけど、どうしても「あんなやつと一緒に仕事ができるかっ!」ってキレちゃう人がいます。そういう人は一緒に仕事をする人間に対して、"相互理解"を大前提にしちゃってるんですよね。理解できない奴とは一緒に仕事できない…って。

相手を理解する必要はないし、理解させる必要もない。ただ、違うということを知ればいい。

スタートレック』から学んだのはそこんところです。カークはバルカン人であるスポックに対し「感情を持て」と求めたりしないし、スポックもまたカークにその逆を求めたりはしません。度々衝突はしても、基本的には互いの能力を信頼し、互いの性格すら利用し合っています。そして、何より強い友情で結ばれています。

その他にも、業務分担だったりマネジメントに関するエピソードなど、実際の会社生活で有用な知識がたくさん詰まっていることこそ、『スタートレック』の魅力だったりします。というか、エンタープライズ号のクルーってステータスが尖がりすぎ。正直あんな組織厭なんだけど、それをまとめるからこそカークが格好いいんです。

いや、そんなにシリーズ観てないから、よく知らないで言ってるんだけどね。