てすかとりぽか

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『シャーロック・ホームズ』 知ったか

シャーロック・ホームズ

2009年のイギリス映画。ガイ・リッチー監督作品。

子供の頃からシャーロック・ホームズが大好きで、一日中読んでして過ごす日も多々あります。はっきり言って、シャーロック・ホームズオタクとかシャーロッカーとかシャーロッキーと呼ばれるレベルです。かなりマニアックな登場人物も好きで、特に好きなキャラクターはワトソンです。

嘘です。

矢口真里の知ったかテンプレがかっちり当てはまるほど、シャーロック・ホームズについては何も知りません。唯一知ってる情報は、「バリツ」という日本式の格闘技をやっているということぐらいです。(大槻ケンヂがことあるごとに本に書いているので。)

そもそも、「シャーロッキアン」とか何やねん。とぐらい思ってます。

それは、先日会社の上司が「オレ、明日『シャーロック・ホームズ』みにいくんだよね。」というので、ああ左様ですかそうですかとテキトーに受け流していたところ、「オレぐらいのシャーロッキアンならまぁ当然だけれどね。」とか。心の中で何かざわざわした感情にあわせて音楽が奏でられます。

「殺る気スイッチ君のはどこにあるんだろー♪ 教えてあげるよ君だけの殺る気スイッチー♪」

もう、なんというかそういう「トレッキースタートレックマニア)」とか、「ハルキスト(超人ハルクマニア)」みたいな、特定の作品群に対する趣味嗜好のカテゴライズをするのはいいんですけど。なんかソレをファッションにしてるような人をみるとなんかイラッとするのです。本当にそういうの好きな人は、声高に自称しないからね。

話は逸れに逸れましたが、内容の方は思いのほかアクションシーン(バリツ?)が多くて楽しめました。

ホームズは喧嘩が強いうえに頭もいいので、喧嘩に勝つためのセオリーを前もって頭の中で考えてから、それを正確に実行することで勝つタイプのようです。それが劇中でもうまく表現されていて、おそらくこれ考えた奴は『Fallout3』の「V.A.T.S.(Vault-Tec Assisted Targeting System)」をモチーフにしたんじゃないかと思ってます。

あと、これはミステリではないんだなーと。どちらかというと、キャラクター小説なんだなーと。

原作は未読なのでどうかは知らないのですが、今作は謎解きよりも、キャラクター同士のかけあいを楽しむのがメインのように感じてしまいます。それもまさに男同士でキャッキャウフウフする感じの。腐女子狙いのBL映画という評価を多く見てはいましたが、確かにそれは否定できないなあ。腐ってない女子でもない目で見ても明らか。

だって、女性キャラクターの扱いがものっすごく雑なんだもん笑。

ヒロインの女泥棒にしても、ワトソンの婚約者にしても、全然魅力が感じられない。特に女泥棒は、原作厨の人に言わせると「彼女はあんな峰不二子みたいなスベタじゃねえ!」というそうなので、だいぶイメージ悪く描かれているんだそうです。自分もあの娘のことは「化粧が濃い大竹しのぶ」にしか見えませんでしたし。

それでもまぁ、非腐女子の人でも十分楽しめる程、よくできた映画なので安心です。

逆に、ファッションとして「腐女子」を演出している方、これからしようとしている方には入門編としてオススメです。最近多いですからね、「私って実は腐女子なんです〜!」って急に自称しだす子。聞いてもないのに。何より、リアル腐女子の人はそういうにわか参入に対して非常にヘイトが高いので、気をつけましょう。