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泥船てすかとりぽか

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『カイジ 人生逆転ゲーム』 アラフォー独女映画

えいが

『スーパーストリートファイターVI』を買ったので、トルコの油相撲の人をメインにしようとがんばってます。

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カイジ 人生逆転ゲーム

2009年の日本映画。佐藤東弥監督作品。

福本伸行原作の超人気漫画『賭博黙示録カイジ』、『賭博破戒録カイジ』を藤原竜也主演で実写映画化!と初めて聞いた時には冗談かと思いました。そんな冗談を具現化したような作品。勿論、自分的には全くもって全然期待してなかったのですが、その期待に違わずほんっとに駄目な作品に仕上がっていました。

漫画原作の実写映画化における駄目っぽいセオリーを余すことなくふんだんに取り入れた成果物。

確かに原作は異様にクラい話だし、女っ気も恋愛要素もないし、そのまま映画化するにはどうなの?と思う製作側の疑問は理解できます。ただ、製作者がこの原作漫画が何故に評価を得ているかを理解してさえいれば、いや理解してなくとも、原作や作者に対する畏敬の念が少しでもあれば、こんなことにはならなかった筈ですよ。

アラフォー女の現実逃避願望みたいな、100%無駄な要素を差し挟む余地はなかったと思うんですよね。

金貸しの遠藤を女性に代え、天海祐希を配役したってとこまでは面白いんだけど。そのアラフォー女(39歳という年齢を何の脈絡もなく唐突に言わせるシーンまであり、アラフォー女であることを殊更に強調。)の「仕事辞めたい…」逃避願望と「年下から愛されたい…」恋愛願望にフォーカスするとか誰得なんですかこの映画!?

終にはカイジから半ば「一生一緒にいてくれや♪」的告白を受け、組織を裏切っちゃうアラフォー遠藤。

その発想はなかった。原作の遠藤のキャラは一切打ち棄てて、天海祐希のキャラ“デキるアラフォー女。でも年下クンとの恋の行方は!?”を前面に押し出してくるとは。よもや『カイジ』を“恋と友情とファッションで彩るアラフォー女性の本音!”な感じの『セックス・アンド・某』みたいな映画にしてしまうとは。

“草食系無職ニート男を狙え!それがゴージャス系アラフォー独女styleジェンヌ!!”とか雑誌特集組まれそう。

こうも破戒的に説得力なくて黙示録的にボンクラな脚本はそうそうないです。これが、かの人気漫画の秀逸なストーリーを無理矢理捻じ曲げてまでやったことだっていうんだから、業の深さが違う。本作の製作者は原作ファンの裏世界の人たち(闇金パチ屋さん他)に沈められても可笑しくないです。湾に。

どうせあざとく狙うなら、原作どおり男の遠藤とカイジによるBL的なドラマにした方がまだ需要あったと思います。

そんな中、逆に良かったと言えるのは、利根川役の香川照之。コスプレ映画的に、全然原作の利根川には似てないんですけど。香川照之岩崎弥太郎利根川と、一度大河を渡るとこれ以上ない配役に見えてきます。焼き土下座は無くて残念だったんですけど。リアルでパニーニみたいに焼けるの観たかったんですけど。鼻が。

まぁでも、あんまり原作原作言うのも能がないし、こういうユルい『カイジ』もあってもいいのかもね。

カイジ』のパチンコの話を読んだ上で、『カイジ』のパチンコに日銭を費やすような人を見ると「体を張った自虐ギャグなのか?」と疑問に思うことがありますが、ポジティブな観方をすれば“ストーリーを拡大解釈できる想像力豊かな方”ということですし。『闇金ウシジマくん』を読んだ上で、闇金から金を借りるような勇者と同じです。

本作を観て無職ニート男子に投資するアラフォー独女が現れるなら、それはそれで面白いですし。

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で、トルコの油相撲の人の性能が正直ツラい。ツラいなんてもんじゃない。
その話はまた別の機会に。その時には案外イケてるかもしれないので。