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泥船てすかとりぽか

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『THE 4TH KIND フォース・カインド』 アゴホラー

えいが

話題性高そうな内容の割に、全然好評を聞かないので不思議に思って観てみました。

THE 4TH KIND フォース・カインド

2009年のアメリカ映画。オラントゥンデ・オスサンミ監督。

“タイトルは「第四種接近遭遇」の意であり、J・アレン・ハイネックによる接近遭遇の分類のうち、宇宙人による誘拐を指す「第四種」から採られている。”ということを知っていれば、「ああ、宇宙人ものなのだな。」とあらかじめそういう視点で観れていたのかもしれませんが。全く前知識なしで観てしまったので。

「宇宙人ものなのかよwww」って突っ込んでしまったのは、素直に間違いです謝ります。

アラスカ州ノームで起きた“実際の事件”を元に、“実際にあった”記録映像と“実際にはない”再現映像を組み合わせて作ったモキュメンタリーだそうですけど。この記録映像の部分が流れるたびに“実際の映像”と表示されるのが極めて問題。じゃあ、それ以外の映像は実際になかった映像で作り物なんだということで。

「これは映画で作り話なんですよー?」と全力で観客をスクリーンから遠ざけてしまいます。

そもそも映画は全て作り物なんてことはみんな理解しています。その作り物の世界でリアリティを感じ、臨場感を味わうのが映画の醍醐味なはずなんですけれど。いちいち“ここは本当に本当の映像ですよ?”って強調されたら醒める。ていうか、そこも含めて結局全部作り物だって気づかないとでも思ってるんでしょうか。

ハワイアンセンターで「このプールだけは本物のハワイ水使ってます。」ってのと一緒ですよ。

違うか。まぁいいや。兎に角、モキュメンタリーとしてはかなり下手糞な部類に入ると思います。どうせなら、ミラ・ジョヴォビッチなんて有名俳優を再現映像に使わず、無名俳優によるインタビュー映像と記録映像の組み合わせだけで映画を作った方がはるかに面白かったと思います。矢追純一的なノリでね。

え?やだなぁ、宇宙人なんか信じてるわけないじゃないっすか笑。

そもそも、宇宙人ものを楽しむにあたって、“宇宙人の存在を信じるかどうか(宇宙のどこかにいるか?ではなく、宇宙人が人や牛をさらうためだけに、何万光年も離れた恒星系からやって来てるという与太話を信じるかどうか)”はあまり関係ないです。まぁ、中には信じてる人もいますけど、彼らを非難するつもりもないです。

プロレスと同じですね。ガチだとは思ってないけど、それとは別に観てて楽しいじゃないですか。
(まぁ、中にはガチと信じてる人もいますけど、彼らを非難するつもりはないです。)

だから、本作も“実際の映像であるかどうか”には全然こだわる必要はなかったと思うんですね。むしろ、優秀なモキュメンタリー映画ほど、実際の映像と作り物の映像を“わからないように”織り交ぜて、“まるで全部が本当にあったことのように観える作り話”を創り上げていることが多いです。

アトミック・カフェ』とか、ラストで核が落ちるシーンまで「騙された」と気づきませんでした。
"THE ATOMIC CAFE Nuclear Attack Sequence (Youtube)"

同作中の「伏せてカバー」とか、マジ映像なんだかネタなんだか完全に識別不可能。(マジらしいけど…。)
"Duck And Cover - Original 1950 Airing (Youtube)"

閑話休題。それでも、「アゴがはずれて顔がのびるシーン」だけは、実際怖くて面白かったと思います。むしろ、ホラー映画と期待してみるのであれば、ほんとそれだけの映画です。ジャンルわけするなら“アゴホラー”です。“ゴアシーン”はないですが“アゴシーン”だけはお愉しみいただけます。他は早送りしてもいいです。

ちなみに一番面白かったのは、警察の人の「同情するにも限度がある」という名台詞でした。

宇宙人を“笑いのネタ”にすることを前提にした『ドリームキャッチャー』や『サイン』に比べると、“ネタがガチすぎて面白くない”というのが正直なところ。ただ、逆に宇宙人が地球を訪問して人や牛をさらっているという話をガチモロに信じ切ってる人にとっては、他に類をみない名作に感じられることでしょう。

「そう、信じるか信じないかはあなた次第。」

信じるわけねーだろアホwwwww