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『ブルーノ』 自分の息子をホモにしたい方へ

ここんとこ、『FF14』ばっかりやってったので、たまには映画日記も書かないとですね。

ブルーノ

2009年アメリカ。ラリー・チャールズ監督によるコメディ映画。

主演のサシャ・バロン・コーエンが、オーストリア人でゲイのファッション・レポーターであるブルーノという人物に扮し、ショウビズ界の有名人たちや、一般のアメリカ人をドッキリ風の演出でおちょく…楽しませるといった趣向ながら、半分ガチなドキュメンタリータッチで描かれるコメディ作品です。

同主演の『ボラット』より、さらに洒落がキツめなので、『ボラット』観て楽しめた人なら。

兎に角このブルーノという男が人を喰ったキャラで愉快。兎に角、有名になるためには手段を選ばない(というキャラ設定で)ミラノのファッションショーで大暴れ、イスラエルユダヤ人居住区でも大暴れ、アフリカでiPodと交換に養子をもらうなど等、そのすべてにおいてゲイカルチャー全開で押して参ります。

それらを全部ドッキリ形式で撮影していくため、撮影期間中には何度も通報されたとか。

それにしても、サシャ・バロン・コーエン演じるブルーノの芸(ゲイ)が本当に凄まじい。前作、『ボラット』でのカザフスタン人としての演技も凄かったけど、今回の“カラダ張りっぷり”に関しては、個人的本年度オスカーの主演男優賞ノミネートです。気持ち悪いとかそういうの通り越して、「カッコイイ!」の一言に尽きます。

自分の息子をホモにしたい”なんて話が最近流行りましたが、是非そういう方は本作で勉強してほしいです。

本作をご覧になられた上で、それでも「自分の息子をホモにしたい!」って思っている腐女子のお母様がいらっしゃいましたら、それはもう止めません。止められません。そこまで教育熱心で自分の欲望に忠実なお母様でしたら、きっと息子さんは立派な同性愛者になった上でも、自分の人生を呪うようなことはないはずです。

あ、ちなみに自分はストレートですよ。かといって、同性愛者の人を差別する気は毛頭ありません。

ただ、「世のすべての人に同性愛者への理解を求めること」や「性的マイノリティに対する差別をなくすこと」は、言葉で言うほど簡単なことではないと思っています。本作では、主人公が露骨なまでにマイノリティな性癖を披露して笑いをとっていますが、反面そうしたものへの差別が物凄くあるということも浮き彫りにしています。

そうした事実から目を逸らし、単純に「差別はよくない!」と声を上げても、結局はキレイ事なのですね。

少なくとも、本作ではそうした性的マイノリティによる性癖をおおっぴらにし、それに対する反応を見る、つまりは世間に対して差別意識のパッチテストをしているのではないかと感じます。要するに、この映画を観て不愉快になったアナタは、差別主義者ってことですよと。そういう自覚を促したいんだと感じました。

でも、「差別はよくないから、この映画を全世界の人が観て絶賛すべきだ!」って話も違いますよね。

むしろ、“ゲイカルチャーというものは、一般論では差別されてもいたしかたないものである”という認識を、誤魔化さずに持つことから始めなければいけない。そこから、お笑いやショウビジネスを通じて、少しづつでも市民権を得ていく、それが差別を無していくための唯一無二の手段で、決して近道なんかないんだよと。

だから、自分の子供をホモやゲイに育てたいんだったら、それ相応の覚悟は必要ですよ。ということです。

ある意味、“自分の子供を東大に入れる”なんてのより、数倍は茨の道なんではないんでしょうか。そして、何より重要なのは、その想いを実現するために親が持つべき“信念”です。それは、親の“狂気”とも紙一重なものですが、有名スポーツ選手の親なんか見てると、みんなソレらを半端なくお持ちなようです。

イチロー亀田三兄弟の親並みに、“自分の息子をホモにすること”に執着できるなら、それは才能といえます。

実際のところ、上記のエントリは腐女子の奥さんが、ダメな旦那を追い詰めて試しているようにしか見えなかったですけどね。どこまで追い詰めたらこのダメ亭主は私に噛み付いてくるんだろうか?という、それぐらい本当にダメな亭主だと思いました。まぁ、そもそも全部ネタって可能性もありますしね。

てか、自分の子供をホモにしたいのも、プロボクサーにしたいのもどっちも親のエゴだし。
親のいいなりに育って、それで子供が可哀想か幸せかどうかなんて、本人じゃないから知らないですけど。