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泥船てすかとりぽか

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『シロメ』 実在アイドル

えいが

シロメ

2010年の日本映画。白石晃士監督。

ノロイ』や『オカルト』といった、和製フェイク・ドキュメンタリー作品で有名な白石監督が、いつの間にか手懸けていた本作。願いを何でも叶えてくれる“シロメ様”という謎の存在を探すドキュメンタリー番組で、女性アイドルユニット「ももいろクローバー」の面々が色々酷い目に合うといった内容なのですけど。

ももいろクローバー」が実在するアイドルだっていうのに何よりびっくりでした。

いや、こんな低予算映画のために寄せ集めた偽アイドルユニットの割には、異様にレベルたけーなーおいとは思ってましたけど。いやでも、「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズとか、微妙にアレと被ってるから非実在なんじゃないかとも思ってましたけど。どっちにしても、レベルたけー。

そして、「悪魔に魂を売ってでも紅白に出たい!」というのはわりとマジなんでしょうね。

そもそも、“シロメ様”が何かって言うと。とある廃校の一室に棲んでて、そこで願いを3回唱えると願いが叶うとかいう都市伝説的なナニで。でも、邪な思いで願いを言うと地獄に引きづりこまれるとかいうソレで。実際、その廃校では近年6人もの人が自殺したり、死んだり、自殺したりしてるとかナニとか。

「じゃあ、その“シロメ様”にキミら紅白出れるようお願いしにいったらえんんちゃうん?」

という番組企画で、嫌々廃校に連れてこられるももクロちゃん達。てゆか、何が怖いって、“シロメ様”とかそんなもんよりも、頻繁に出てきてはももクロちゃんたちを怖がらせる“怪談師”の方が100倍怖い。てゆか、そいつが出てくる瞬間だけが物凄く怖い。ぶっちゃけ、貞子よりもカヤ子よりも、この眼鏡のおっさんのが怖い。

おっさん登場のBGM(読経)と、おっさん退場(憑依&嘔吐)だけが、この映画の見所。

そして、このおっさんの登場に対し、他にも番組で呼ばれてる霊能者たちが激怒。「なんなんだこいつは!」、「こんな奴呼ぶなら先に話してもらわないと困ります。」、「お祓い受けてないでしょ?この人。」、「憑依体質ですよ、この人。」と、よくわからない理由で罵倒されまくるおっさん。一体、このおっさんが何をした…。

とまあ、この映画を面白がれる人は限られるんだろうなあ…。

なんていうか、ホラー映画的な要素よりも、こういった“キレる霊能者”とか“キ○ガイさん”とか“ニート気質まるだしのニート”とか、駄目人間の描き方が異様にリアルで面白いのが白石監督の特徴なんで。本作でもこの怪談師の役立たずっぷりを中心に、すごく対象を限定された笑いを楽しむことはできます。

ぶっちゃけ、ホラー映画だと思ってみるなら、見ないほうが良いです笑。

あとは、ふつうに「ももいろクローバー」のPVとして見るぐらい。てゆか、みんな悪魔に魂売り渡したり、40過ぎのおっさんとマクラ大戦したり、アイドルって本当に大変なんですね。素直に、ももクロちゃんたちに関しては、紅白に出られるよう、応援しています。てか、出れなかったら“シロメ様”ほんとに役立たず。

あと、“シロメ様”の見た目が一応クトゥルーっぽかったです。これで、白石監督のクト好きは明白。