てすかとりぽか

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『FF14』 課金停止しました

『ファイナルファンタジーVIX(FF14)』の自動継続課金を停止しました。

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糞ゲーだからという理由ではありません。UIがどうとか、サーバー処理がどうだとか、もはやそのレベルの改善の問題ではないというのもプレイヤーとして感じた事実ですが、それでも尚“時間をかければ改善できる”ことです。今後、その改善が望めるような真摯な姿勢が開発から感じられるのであれば、プレイを継続するつもりでした。

しかし、少なくとも開発プロデューサーの話を聞き、それは期待できないのだなと判断いたしました。

“FF14:ユーザーの要望を取り入れる余裕無かった。 ”
“氏によると、アルファとベータテストの段階でプレイヤーは本作に非常に高い期待を抱いており、多数のフィードバックが寄せらていたそうですが、開発チームがデバッグ作業に集中していたため、そうした様々な要望をゲームに取り入れる余裕がなかったのだとか。”

まず1つ。嘘をついてはいけません。

プレイヤーとして期待をしていたのは事実ですが、ベータテスト時にはフィードバックどころか、不具合を報告するフォームすらありませんでした。(アルファ版から参加していた人にだけ用意されていたとか。)少なくとも、フィードバックをしたくてもできなかった人がいた時点でこういう言い方は不適切です。

2つ目。何のためのアルファテスト、ベータテストだったのか。

ゲームに対する改善要望、不具合情報を集め、正式サービスまでに改善することを目的に実施するのがテストです。しかし、余裕がなくて要望をとりいれられなかったといいますが、そもそもデバッグだけが目的で、その余剰工数で意見をとりいれるつもりだったということあれば、明らかに目的を誤って考えているとしか思えません。

3つ目。いいわけをしてはいけない。

自分もゲームで食ってる人間なので、ユーザーの要望を生かすのは無茶苦茶難しい、ていうか無理言うなお前らwという気持ちは物凄くわかります。「サクサク遊べるようにしろ」って言われても、リソースが早期に枯渇する問題が伴うし、「この職業を強くしろ」でも、全体のバランスが狂う可能性が…とか、単純な話じゃないです。

それでも、いいわけをしてはいけないのです。

なぜかって、そんな台所事情なんて、ユーザーにとっては“関係ない”ことなんだもの。「あっそう。できないんだったら、もう金は払わないよ?」それだけが、ユーザーが取りうる選択肢なのですし。同業者の人間が「わかるー。同情するわー。」なんていくら言ったところで、お客様の反応は実利に対して正直なものですよ。

正直いうと、タイトルのプロデューサークラスの人間は、その部分で二枚舌であるべきだと思うんです。

同業者やスポンサーに向けた“開発者としての話”と、お客様に向けた“店長としての話”は、きちんと区別して話べきと考えています。今回の話なんて、まさに前者に向けた話でしかないため、それを聞いたお客様的な反応としては、「今更いいわけしてんじゃねーよ!」というものでしかありません。

ここでは、本来“店長としての話”として、素直にできなかったことを真摯にお詫びすべきだったと思います。

既に先日の“スクエニの決算発表”において、和田社長自ら「『FF14』はスクエニグループとしてのクオリティとして出して欲しいと言うところに至っていない。」と語っている中、本当にやるべきことは同業者にしかわからないようないいわけではなく、お客様に向けた“明確な謝罪と補償の提示”であると感じました。

しかし、このプロデューサーは、会社の意図を把握せず、大きな失敗を犯しました。

本来は謝罪を行った上で、現状その“本来売るべきでないクオリティのもの”を購入し、月額課金を継続されているお客様に対し、“どんな形で補償を行わせていただく”べきか?今後、“どのような根拠に基づいて、いつまでに本来のクオリティまで改善させていただく”のか?それを明確に表すべき最適のタイミングを失いました。

そんな単純なことすらできなかった人間の「今後全力で取組みます!」なんて言葉は信用に値しません。

正直、このプロデューサーは本当の意味で「今、『FF14』がどれだけヤバイのか?『ファイナルファンタジー』というブランドをどれほどまでに失墜させたか?」という部分を理解していないのではないかとも感じています。だからこそ、この後におよんでこんなノーテンキなことしか言えないんだと思いますし。

話は“開発者としての話”と“店長としての話”に戻りますが、この意味を理解してる人が本当に少ないです。

単にゲーム開発者が、本名出してブログやTwitterで話をする機会、それをユーザーが見る機会が多くなったということに基づきますが。本人たちは平気で“ゲームの開発や運営上のテクニックやホンネをベラベラとしゃべってしまう”、本来それは同業者に向けて発信されたものなのに、ユーザーが見て激怒、炎上してしまう。

何度も言いますが、開発者の愚痴や苦労話や、そのテクニック論なんて、お客様には関係ないのです。

例えば、“オンラインゲームのリソース枯渇に対する延命テクニック”があったとして、それは実際開発者や運営者にとっては非常に有益な情報となり得るため、Twitterで呟きたい人もいるでしょう。でも、それをユーザーが目にした場合には、むしろ“俺らから金を毟るテクニック”と反発されてしまうことも往々にあるものです。

要するに、名前と立場を明らかにしてる場においては、“店長としての話”しかすべきでないってことです。

ハンバーガー屋の店長が「このハンバーガーはビーフ100%ですよー!」って言ってもいいけど、「牛肉99%でも法律上は100%って言って問題ない。」って話は表立ってするようなことじゃないということです。どうしてもやりたきゃ、名前と立場を伏せて客がいないとこでやれということです。

ちなみに、『FF14』の件もハンバーガー屋に例えると、本当は何をすべきだったかがわかるんじゃないかな。

ハンバーガー注文したらパティが生焼けで出てきた。店長にクレームをつけたところ「ポテト揚げるの忙しくて、パティ焼く時間なかった。今後は全力で努力する。(キリッ)」って言われたようなもんなので。自分だったらそんな店二度と行きませんけど。どんなに老舗で看板はデカイ店だったとしても。

要するに、課金を止めたのはそういう理由です。

まぁ、「FF14やる!」と言っていた友人の多くがスルーし、やっていた数少ない友人ももはや誰もやってないというのも少なからずの理由ではありますけれど。今後のアップデートで“ゲーム自体が根本的に改善”され、“開発者や企業側の真摯な姿勢”が感じられるようになり、友達が戻ってきたら復帰はするかもです。

関係ないけど、「FF11 引退」でぐぐると、うちの日記が一番上にきてビビりました…。
FF11』も本当に糞ゲーだったと思います。(2010年11月17日 13:50修正)

【お詫び】
当初、文末に「『FF11』は本当に良ゲーだったと思います。」と記載しておりましたが、「『FF11』が良ゲーなわけねーだろ!」というお叱りを、Twitterその他より多くの皆様よりいただきましたので、お詫びの上で訂正させていただきました。気分を害された皆様に深くお詫び申し上げます。