てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『怪 スペシャル 陰陽師 安倍晴明』

怪 スペシャル 陰陽師 安倍晴明』日DVD

2001年。京極夏彦監督&語り。
そういや安倍晴明ブームってあったなあ。
キョンシーブーム並に去っていったけど。

本作は、荒俣宏小松和彦・多田克巳など「怪」関連のアカデミックな面々が、伝説上と史実上それぞれの安倍晴明像や陰陽道について語っております。内容の9割以上は荒俣先生が好きなことしゃべってるだけですが、その情報量と造旨の深さと説明の旨さには驚かされます。

うちの実家のほう(茨城)にも何故か安倍晴明生誕の地がありますが、明らかに青森県のキリストの墓と同様にパチモンくさいです。かといって史実上晴明生誕の記録は残ってはないそうですけども。

ちなみに、実家のすぐ近くに「物部」という集落があるのですが。
安倍家の末裔である土御門家が、応仁の乱を避け高知県に移り住んで興した「いざなぎ流」の伝わる場所も「物部村」というらしいです。
「いざなぎ流」といえば霊降ろしと呪殺で有名なので、今度その「物部」に住んでる高校の時の友達に変なフォークロアなんかがないかどうか聞いてみたい。

今日はネットでそういった民俗学ぽいソレのほかに「統合失調症」について調べものをしていました。知り合いに統合失調症と診断されて入院している人がいるのと、また別にそのなりかけっぽい人もいるので。

いや、これを読んで「自分だ」と思った人は違うので安心して。

統合失調症はよく分裂病と呼ばれる病気で、妄想型・破瓜型・緊張型と症状は分かれるものの、主に妄想や幻覚が出るなど思考・知覚に障害が現れます。

要は「宇宙から電波で攻撃されている」とか言っちゃう病気です。

この病気は、脳内の神経伝達物質の過剰分泌が原因とされる脳の病気です。妄想や幻覚なんかは脳へのダメージに対する防衛機制の働きの現われで、要は風邪引いたときに出る咳みたいなもの。解離性同一性障害(多重人格障害)も、この延長上の病気です。

心理学や精神病理学といった偽科学の立場からアプローチする限りはオカルトな病気と判断されがちですが、生物学的精神医学上はちゃんとした脳疾患にあたるのでそこんとこ注意。心因性うつ病とも違います。

で、今日埼玉でそれっぽい女の人が、駅のホームから見ず知らずの老人を特急電車に突き落とし殺害するといったニュースがありました。加害者の女性の名前が公表されないことについては、彼女に精神科への通院歴があることから、刑事的責任能力がないと判断されての匿名報道と思われます。

この場合、加害者が逮捕および刑事罰を受けることはありませんが、 その日のうちに警察から「措置入院」の公的権力が発動されます。措置入院は、精神病により自他に対し害をおよぼすおそれのある患者を強制的に入院させることです。

とくに刑事事件に関わった場合、一般の病院ではなく、警察指定の精神病院への収容となるため、多くの場合二度と外に出ることはありません。知り合いの場合もその例でした。

今回の加害者ように精神病で通院している患者さんの場合、病院から「電車にのる時は一番前か後ろの車両に乗る」といった指導がされているようです。なるべく社会に迷惑をかけないようにとの配慮から。(地元の東武T上線もそのようです。よくなんか叫んでるし)

そこで、精神病の方の人権保護も大事ですが、個人的に自身の人権のほうが大事なので、今後ホームの前と後ろ付近では線路際に寄らないようにします。責任能力がないことと、常に不特定多数の他者に対し殺人の動機があるということは、実質的にイコールですからね。

ちなみに武富士とか消費者金融会社の社員はこう指導されるらしい。
「駅のホームの一番前に並ばないように」と。