てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『クトゥルー神話 ダークナビゲーション』

クトゥルー神話 ダークナビゲーション

秋になるとクトゥルー神話が読みたくなる。
4821109158.01._SCMZZZZZZZ_V59359969_.jpg

というクトゥラー達がうくうくしながら眺める邪神カタログでもあり、
「若き読者達(ダークヤング)のための入門書(ネクロノミコン)」
という肩書きどおり、小説・漫画・TRPG・ゲーム・映像作品目録でもある。

そもそも今からクトゥルーに目覚めるダークヤングって、
一体どのズカウバ局面から生ぜしものどもなんだろうか…。
コラム「クトゥルー神話のできるまで」では、
国内外での神話の成立過程を詳細に読み取ることができ、
自分がどのジェネレーションに当て嵌まるのかを推し量れる。
ちなみに自分は1982年、勁文社世界の怪獣大百科』世代と知る。

思えば、こんなお子様向けの本(大百科シリーズ)に、
ナイアルラトホテップ」や「ダゴン」を載せているのは罪だと思う。
それ以前に「虹男」や「金星ガニ」がある時点で極めて悪質だ。
タチの悪いヲタが育つ。自分が親なら子供には読ませない。

とはいえ、もう「クトゥルー脳」になってしまったものはどうしようもない。
本著の某コラム内で語られるこの「クトゥルー脳」を患った人間は、
世の中にクトゥルーぽいものを見つけるたびに、
クトゥルーキタ!」と思ってしまう。

最近では『PSU』の「SEED」や、
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』のタコ船長は当然のこと、
吉野家の『吉ブー』ですら、
「豚の鼻、緑色の目、怖ろしい牙と鉤爪を備えた、柔毛におおわれる生物」
ナイアルラトホテップキタコレ。

こうなるともう、牛海綿状脳症(BSE)なんかも『インスマンスを覆う影』におけるダゴンと人間の混血種である「インスマス魚人」と同じ様な病気で、それを蔓延させんとする深きものども・旧支配者(吉野家)の陰謀である。

それと対立する旧き神(すき家)と、太陽と見紛うばかりの光を放つ玉虫色の球体の集積物を思わせる神性「ヨグ=ソトース」をロゴマークに冠する外なる神(松屋)。彼らによる全宇宙の存亡をかけた牛丼チェーン代理戦争に我々は巻き込まれている。

とりあえず、先日の旧支配者によるアメリカ産牛丼のオープンベータテストの成果は上場だったようで、これで何らかの障害が発生さえしなければ、無事に正式サービスにこぎつけられそう。