『コードギアス 反逆のルルーシュ』 イベント
今更ですが"2008年春新シリーズ放送予定"だそうです。
ひっぱりすぎだろ!忘れちゃうよ!
というわけで、先日『セカンドライフ』のどっかでイベントがあったので行ってきました。
後で調べたら博報堂DYグループのSIM「WITH」ってとこのイベントだったようです。なんか事前にたいしてプロモーションもされていないことから、「ちょ『セカンドライフ』アウェイすぎwwwwww」とか思ってましたが、明らかに作品のプロモーション目的ではなく「『セカンドライフ』内でのイベントの実験」が目的だったと思われます。
そういう「他メディアのプロモーションイベントの実験」という意味ではたいへん興味がありましたので、その流れと改善すべき点などを書き残しておきたいと思います。実際、来てた人も半分ぐらい「アニメ観てないけど、イベントのやり方に興味がある」ような人たちでしたし。
とりあえず、見たまんまイベントの流れと改善できたらいいなと思う点のまとめ。
1. イベントの事前告知。開場時間と内容を告知。
⇒正直知りませんでした。『ギアス』のサイトに何も書いてないのは実験だから?
2. 開場時間直前、すごい数のお客様が徐々に集まる。
⇒人いっぱいで入れない人いたかも。下手したらSIM落ちます。
ただ、1SIM数十人制限はリンデン社側の問題。この問題を早期に改善しない限り、
『セカンドライフ』は企業が用いるイベント会場としての価値は全くないです。
3. イベントキャラ(今回はランスロット姿のNekoさん)によるご挨拶。
⇒Nekoさん人望あるなあ笑。出てくるなり「早くあけろーw」とか忌憚のない声を浴びる
っていうのは人望の裏返し。こういう方がイベントを担当するっていうのは一番重要です。
カスタマーサポートではなく、あくまでイベントキャラクターという姿勢も。
オンラインゲームのGMイベントなんかにも通じるものがあります。
4. 時間どおり開場。入場制限のためのバリアを定時に解除。
⇒バリアのデザイン変えられたらいいのにね。これもリンデン社側の問題。
5. お客様、会場内に殺到。アナウンスによる場内誘導。
⇒客が殺到しても怪我人が出ないのは仮想世界のいいところ。並ぶ必要もないし。
欲を出すなら、開場時の「地響き」をスクリプトで再現してみるとか。
6. お客様、イベントステージでイベント内容の説明を読む。
内容:まず左の画面でPVを観て、その最後に出たパスワードを、右側のパネルをクリックした後でテキストエリアに入力すると、「ランスロット」アバターがもらえます。
⇒説明が分散しすぎ。どうせなら全部一箇所にまとめて書いたほうがいいです。
宝探しの要素を入れたかったのなら別だけど。
7. お客様、PVを観る。
⇒あたりまえですがここでQuicktimeが必要。
先日のアップルQTのセキュリティ問題でアンインスコしてた人も多いみたいで、
その点あらかじめ伝えておけたらよかったのかも。
あと、当然「QTって何?」って人もいるので、そういう方向けに説明を。
8. お客様、パスワードを入力する。
⇒PVを観てる段階から、他の人が「Lancelot」ってしゃべってるので、PVなんか観なくても
パスワードがまるわかり笑。PVを見せるのが目的なのにねえ。
9. パスワード認証。
⇒時間かかりすぎ。正直途中で帰ろうかと思いました。そもそも時間をかければ認証できる
のかどうかすらわからず不安。他人に向けたシステムメッセージまで全員に聞こえるし。
これも、認証完了までの流れをちゃんと説明しておければよいかと。
10.アイテムゲット!
⇒第7世代ナイトメアフレーム「ランスロット」のアバターをゲット!
先着3,000名様なんですよね。アイテムのレアリティを確保する目的の制限ではなく、
あくまで参加者を一時期に殺到させる、負荷テストのための制限なんだと思います。
とりあえず、全部捌ける程人がきたら『セカンドライフ』ではまずまずだと思います。
あえて厳しい意見を述べるとすれば、「『セカンドライフ』内では成功」であったとしても、これを現実世界のプロモーション実験とするならば、とても成功と言えるレベルではないということ。しかも、その問題の主な原因がイベントの主催者側にあるのではなく、そもそもこの世界の仕様面にあるということです。
ただ、その仕様をきったリンデンラボ社にとっては、そんなイベントのことなんか知ったことじゃないわけで。「ウチがまだ実験段階の環境で、ビジネスとか(笑)必死こいてる日本の広告代理店激ワロスwwwww」ぐらいのことしか思ってなさそうです。「ちょ、お客様。建設中でまだハリボテしかないホテルで何パーティとかしちゃってんのwwwww」ぐらい。その滑稽さがはっきりとユーザーに伝わってきてしまっているのが、『セカンドライフ』がおかれている現状です。
救いがあるとすれば、まだ一部お気楽極楽な感じの大手企業が、大したリサーチも根拠もなく「『セカンドライフ』?なんか新しいインターネットのアレでしょ?いんじゃないのー?」ってノリで大金をポーンと出してくれるというところ。こういうかつての道路公団みたいなお金が流れてくる限り、その利権にありつける一部デベロッパーだけは、しばらくやっていけると思います。
でも、自分はそれでも別にいいです。
誰も使わないのに作っちゃったハコモノ行政の産物を、
ピッカピカのうちに無料で使って楽しく遊ばせてもらっていますから。