『立喰師列伝』 永久歯
歯医者行ってきました。
あと1本だけ残っているはずの親知らずがなんかしみたような気がしたので。結局、虫歯はなかったので、歯石とりとクリーニングだけしてもらったのですが。歯石とるときのガリガリやられる感じが好きでたまりません。口の中血まみれになるというのに。
親知らずは、3本抜いてますが、他の人の話を聞くほど辛くはない…というか嫌いではないような気がします。歯茎切開して、その中から骨の塊を叩いて砕く。そりゃ、1本目を抜いた時には死ぬかと思いましたが、3本目ともなると、なにか名状しがたい、恍惚とした感情が芽生えてきます。
何か、心のどこかで、4本目も早く虫歯になって、抜くようなはめになるんじゃないかな?っていう畏怖というか期待みたいなものがある自分に気がつきました。その根拠というか、これまで抜いた親知らずはもらってきて、筆箱にしまってあったりします。
一度、会社の会議中に筆箱を机の上に落とし、中から数本の奥歯がカランコロンとこぼれたこともありました。みんなやさしいので、一瞬そのモノをガン見したあと、ちゃんと何も見ていないように話を続けてくれました。スルーしてくれました。今のご時世「スルー力」は大切ですよね。
変態じゃないよ。仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ。
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『立喰師列伝』
2006年。日本映画。押井守監督。
昨日『真・女立喰師列伝』を観ようとして即効寝てしまったので、もう一回チャレンジするためのモチベーションを得るために観ました。うん、やっぱりこっちは面白い。押井監督の映画の中では、もしかしたら一番好きかも。山ちゃんによる講談調の高密度かつ長い台詞まわしが、この映画の魅力のほぼ全てですけど。
ゲージが溜まったので、もう一度『真・女立喰師列伝』にチャレンジしてみました。
『真・女立喰師列伝』
2007年。日本映画。押井守監督ほか。
ひでえ。一言目からアレですけど、ひどいよコレ。オムニバスという名を借りた集団ストライキですよ。「みんなの作品がつまんないから俺のもつまんなくていいや」って。みんなでよってたかってテキトーな仕事して、製作予算を喰い潰して…。「みんな宿題やってないから俺もやってない」みたいな。中学生かお前等!
ああ、そうか。「製作予算に対する無銭飲食」っていう、そういう意味ですかそーですか。
あ、でもゆうこりんが出てくる話だけはちょっとだけ面白かった。でも、それを観るためだけにレンタル料金を払うようなものでもないような気がします。とりあえず押井好きで、押井作品は全部抑えておきたいって人にはおすすめです。それはおすすめっていうのか?