てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ニーベルングの指輪』 ヤンデレ

崖の上のポニョ』の主人公、ポニョは劇中で「ブリュンヒルデ」という名前でした。なんだっけブリュンヒルデって。なんか『FF』にありそうな両手剣の名前っぽくね?とか思ってたら、そういえば戯曲『ニーベルングの指輪』に出てくるひとの名前ですよね。わかります。

実は、北欧神話ってあんまり詳しくないんで。北欧神話に関する知識は『魔界塔士SaGa』で止まってますし、北欧神話っぽいもので好きなのは「バンプオブチキン」ぐらいなので。だもんで、「『ポニョ』は北欧神話をモチーフにしてるのに、無理矢理クトゥルー神話だとかこじつけてる!」とか言われても困ります。知らないんだもの。

仕方ないので、ちゃんと北欧神話の知識を得てみたいと思い、TSUTAYAの半額の時を狙ってそれっぽいものを借りてきました。ちなみに、もう1本借りたのは『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』。半額じゃないと観る気がしないけど、一応観ておかないといけないものだと思うので。

ニーベルングの指輪

2004年アメリカ映画。ウーリー・エデル監督。鍛冶職人のジークフリートが、なんか剣を作ったと思ったら「なんかかっこいいから」って理由で『.hack』っぽい名前(バル…バルムンなんとか)をつけちゃうあたりが、邪眼っぽくていきなり噴いた。

それで、ひょんなことからなんか竜と闘うことになり、ちょっと「リオレウス1頭の討伐」的な感じでメインターゲットを達成。クリア報酬として「ニーベルングの指輪」を手に入れます。ちなみに、部位破壊報酬である「竜の頭」をリアカーに乗っけて持ってきちゃうあたりが、これまた頭悪そうでかわいい。「へへへ、みんなびっくりすんだろーなー!」的ノリが特に。

だいたいそんな感じで、「終始頭悪そう」なジークフリートではありますが、うまいこと女王の「ブリュンヒルデ」をこましてしまうあたりに計算高さもうかがえます。映画はだいたいそんな感じで中途半端なところで終わってしまうのですが。原作のラストでは、ジークフリートは嫉妬にかられたブリュンヒルデに殺されてしまうんだそうですよ。誠死ね

つまりは、ポニョがこの「古典的ヤンデレ」ことブリュンヒルデを元にしているとするのなら、やっぱりそーすけは不幸な運命を歩むんじゃないか…。逆に、「そーすけはポニョを愛し続けなければならない」という約束(物語の最後では無視されてしまう設定。)が破られることを、この「ブリュンヒルデ」という名前が暗示してるんではないんでしょうか。

「そーすけは…ポニョの彼氏なんだよ…ねぇ…ねぇ?」

あ。ヤンデレポニョちょっと萌え。

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追記。原作の方のブリュンヒルデは、戦死した兵士をオーディンの住むヴァルハラへと導く戦女神「ワルキューレ」の一人としても描かれています。「ワルキューレ」の語源はWalküre のドイツ語での発音「ヴァルキューレ」に由来。これが英語ではValkyrie「ヴァルキリー」となります。

だから、ポニョは三段階に変型するんですね。わかります。