てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『Google map』 霊場巡り

ブックオフで買った本、『誰でも恐怖体験ができる!幽霊がいる場所教えます。』が100円にしては、だいぶ楽しめました。せっかくなので、『Google map』のストリートビューを使って、有名な心霊スポット巡りをしようと思っていろいろ調べてみたところ。

…正直、このサービスのおそろしさに引きました。車が炎上していて、明らかに死人が出ているであろう事故現場や火災現場、事故にあった死体そのものが映っている現場など、いくらでも発見されてます。「心霊写真」なんて生易しいものじゃありません。

また、「心霊写真」の類も多く発見されていますが、その多くは普通に家から顔出してるだけの人の写真。あと、Googleが撮影車両の修正をミスって、通行人の下半身まで消してしまったものとか…。明らかなプライバシーの侵害と名誉毀損、またはそれを助長しているとしか…。

既に、そうした場所の多くは削除されているとは聞きますが、「恐怖画像」や「心霊写真」を探して掲載するのは、ひどく人道的に問題がある行為とわかりました。せっかく面白いサービスなのに、その公開までのプロセスを完全に誤っているのが残念です。(せめて公開前にデバッグぐらいすれよ。)

北米では既にプライバシー侵害関連の訴訟も起きているとか。あの「資本主義国」で有数の「巨大資本」が裁判で負けるとは思わないので、サービスは継続していくでしょうけど。とりあえず、個人的には「用途を自制すれば面白いツール」だと思うので、素直に「心霊スポット」だけを巡って楽しもうと思います。

※リンク先は『Google Map』の該当場所です。
  別に何か映ってるとかグロ画像とかないですが、普通に怖い場所です。
  霊障が出る人や、そういうのが苦手な人はスルーした方がいいですよ。

「千駄ヶ谷トンネル」
行け行けドンドン(古い)だった東京オリンピック開催当時、時間がないから「墓場の下にトンネル作っちゃえ!」という大胆な発想から生まれた心霊スポット。数々の霊の目撃証言云々より、「当時の日本って、今の中国とやってること変わらない」っていう事実が妙にこわい。

「吹上トンネル」
青梅市にある関東随一の心霊スポット。厳密にはここじゃなくて、近くにある「旧吹上トンネル」の方。こちらは数々の心霊現象の目撃は元より、埼玉連続幼女誘拐殺人事件の舞台として有名。さらに、見た目がすごいのは、入り口がフェンスで覆われてる「旧旧吹上トンネル」。どっちもストビューでは見られないっぽい。

「青山霊園」
タクシーの運転手関連の怪談話で有名な場所。個人的には、お墓って全然心霊スポットじゃないと思ってます。「埋め墓」とか「参り墓」って、「子怪力乱神を語らず」な儒教の概念だし。そもそも仏教に「心霊」って概念はないから、宗教的なエリアに霊的な何かは感じません。

「鈴ヶ森処刑場跡」
明治3年まで使われていた処刑場の跡地。今でも、「磔台」や「火炙台」とか拷問道具の数々が残っています。そういう拷問道具の数々をかわいいキャラクターたちが紹介する、『萌え萌えお仕置きアイテム辞典』っていうのが出ています。煽り文句は「ピギャー!!あんなこと、こんなことされちゃいます〜。」

「平将門首塚」
日本三大怨霊(無駄知識)の一人でもある「平将門」の首が京都から飛んできて落ちたという場所。言うまでも無く様々な「祟り」で有名ですが、「祟り」や「霊」という概念を語る上で外せない「御霊信仰」のメッカという意味では、敬虔な精神で接したい場所であります。

「於岩稲荷」
『四谷怪談』でお馴染みの「お岩稲荷」。怖い映画やゲームを作る際に、お参りをしないと「祟り」に遭うといわれます。数年前に『四谷怪談』に関わるゲームの企画に携わった時のこと。チームの他の人は全員お参りに行ったのに、自分だけ行かなかったところ、特に何もなかったなあ。

「硫黄島」
太平洋戦争時、僅か一ヶ月間で日本軍死者20,129名,米軍死者4,956名を出している最激戦区として有名な島。現在、一般人は立ち入り禁止ですが、島中にはまだまだ拾いきれないほど多くの白骨があるとか。人道的な意味でストリートビューの対象エリアでなくて好かったと思います。

この他、東京都だけでも「東京タワー(片足が墓場に突っ込んでいる)」とか「サンシャイン60巣鴨プリズン跡)」、「八王子城跡」、「絹の道」なんかがありますが、後ほど行ってみようかと思います。でも、これ全国対応になったら、「忌み地」とか「忌み山」とかどうなんだろう。アメリカ人の感覚じゃわからないだろうけど、日本には本当にそういう土地たくさんあるから…。

Google』の撮影クルーが、そういう「サイレントヒル的な」場所に迷い込んで、不謹慎なことをしまくって酷い目に遭う話とか、そういう怖い話を作ったら面白そうだなあ。