てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『Fallout 3』 終劇

年末年始のお休みに入りました。今年は9連休。
でも、インフルエンザが怖くて映画館にすらいけんよ。

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Fallout 3

ようやっとメインストーリー終了。良かった。すごい良かった。

こういう箱庭系のゲームって、自由度が高い割りに1つ1つのクエストが薄っぺらくて、特に大きなクライマックスもなく淡々とゲームが進むイメージがあったんですが、最後の「巨大なアレ大進撃!」のあたりは自分の中で「ベスト・オブ・RPGで燃えるシチェーション」でした。

何より巨大なアレが途中途中でしゃべる台詞が秀逸すぎます。
コミュニスト共を皆殺しにせよ!」とか、「レッド・チャイナをぶっつぶせ!」とか。
そもそも、今の状況と全く無関係なんだけど、何の目的で作られたアレなのかよくわかります。

正に「圧倒的火力をもって平和的に解決」という米国主義の象徴。
ほんとにもうこれ作った人たちのブラックジョークセンスには感服します。

とはいえ、あくまでも終わったのはメインストーリーだけで。サブクエストやらはまだまだ残っています。レベル20になると、マップ上の全施設が表示されるようにできるんですが…。その圧倒的なボリュームに愕然としました。まだ、全体の5分の1すら廻ってないじゃん!!

そんなマップの片隅に発見したモノ。その名も「ダンウィッチビル」。

やっぱりあったクトゥルー要素。『オブリビオン』では露骨に点在してましたが、本作では「カニ人間」ぐらいしかなかったので、安心しました。早速、「火炎放射器」担いで消毒…じゃなくて探索だぁ!!もう、金なんかあってあってしゃーないので、高燃費の武器もガンガン使うよ。

中は、普通にグールがうようよしてるんですが、既にグールとはお友達状態なので襲われません。そんな中、ビル内の探索を進めていくと、所々に置かれた音声データを発見。少しずつ正気を失い、狂気へと誘われる一人の男の物語を辿ることができます。

そして、ビルの地下の深遠には…。
ロバート・ブロックの『嘲笑う屍食鬼』を彷彿とさせる神展開。
Fallout』らしからぬ「海洋的有機的デザインのオブジェ」まであります。

さらに道中、音声データやパソコンに残されたメモの中には、「アーカム」やら「アルハザード」など、クトゥルー神話めいたキーワードもちらほら。何より、文体がちゃんとラヴクラフト風(よみづらい)なので、日本語訳した人もよくわかってるなぁと歓心しました。

ても、歩いてるといきなり昔の光景がフラッシュバックとか!
怖えぇえええぇえ!!というかこの場所、ビビリ殺す気まんまんですよ!
別にクトゥルー抜きにして、ただのいち施設にしては、開発の気合入り具合が違います!

嗚呼、本当に素敵なゲームをありがとうございましたベセスダさん。