てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『放送禁止 劇場版』

相棒 -劇場版-』がテレビでやってたのでみたけど、あまりにも左(自主規制)なお話で吃驚。
さすがテ(自主規制)朝は格が違った。正直な感想はこわくて書けません。
こわい映画が観たいっていう想いが意外と早く適ったけどね。

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放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人

2008年の日本映画。長江俊和監督。

「ある事情で放送禁止となったVTRを再編集し放送する」という設定で、一見ドキュメンタリー番組に見せかけたフィクションというフェイク・ドキュメンタリーで人気のテレビドラマの劇場版。劇場版とはいえ、やってることはテレビと同じ、行間を読みとることで隠された物語のオチを推理するもの。

行間なんか隙間も存在しない最近のガンダムもみならってほしいです。

ただし、今作はテレビシリーズの『放送禁止6 デスリミット』のつづきのお話なので、観るならテレビ版を観てからにしましょう。テレビ版はどっから観てもいいんですが、自分的には『放送禁止2 ある呪われた大家族』と『放送禁止3 ストーカー地獄編』がわかりやすくてオススメです。

というか、何も知らないでテレビつけてこんなのやってたら、戸惑うよなあ。

『放送禁止2 ある呪われた大家族』とか、一見ただの「○男○女 大家族ドキュメンタリー」だもん。ウチの親とかよく見てるやつだもん。それが、最初こそいかにも幸せな家族なんだけども、どんどん歪みを露呈して行って。さらには「心霊写真」とか「お祓い」的な話に飛躍して、最終的には父親が…。

これ、冗談が通じない人は、テレビ局にクレームいれるレベルですよ。

で、今作のお話は『放送禁止6 デスリミット』で描かれていた「闇サイト」に関するさらなる真相に至るための物語。でも、わざわざ劇場版を観るような懸命なシリーズのファンであれば、「闇サイト」の管理人の名前から簡単に真相に至ることができます。あんなDQNな名前つけてたらあからさまに怪しい。

かといって、今作に隠された物語が、その「誰にでもわかる真相」だけじゃないのが素敵です。

他のテレビシリーズなんかに比べても、あまりにもすんなりと真相が見えてしまって、逆にモヤモヤが残ってしまう。その「第一の真相」に至ってなお、説明できないパーツが画面の中随所にちりばめられているが故にモヤモヤがさらに濃くなってしまう。そして「第ニの真相」があるんじゃ?という想いにとり憑かれてしまう。

いや、だって二千円も払って「名前のダジャレ落ち」じゃ納得いかんでしょうよね。

でもって、実際のところ「第二の真相」もあったわけですね。ていうか、DVDの特典映像に入ってたので、むしろその商魂に吃驚ですよ。ただ、ある程度本編を観て、自分なりに考えて、深読みして、妄想の限りを尽くした後にこの特典映像は観るべきものだと思います。てか、何も考えないで観ても意味わかんないだろうし。

でも、別に真相に至ったところで、毒にも薬にもならないんですけれどね。
どんなに真相に至ってもモヤモヤは残ってスッキリはしないので。
「第三の真相」に至るパーツがまだまだ残ってるから…。

うー、こんな無駄なことに頭使いたくないー。