てすかとりぽか

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『バタフライ・エフェクト』 割れる音

バタフライ・エフェクト

2004年に公開されたアメリカ映画。エリック・ブレス監督作品。

世間的には『かいじゅうたちのいるところ』の評価がまっぷたつに分かれているようで、なんか観たいような観たくないようなでスルー中。とりあえず、00年代に見忘れたと思える良作を見ておく週間として、映画好きの友人達がみんな勧める『バタフライ・エフェクト』をようやっと観てみました。

完璧によくできた映画じゃないですかッ。

奇抜さに対して全く齟齬が見当たらない脚本、散らばったパズルが最後にカッチリ嵌る快感がここまで完璧に味わえる作品は、本当に少ないと思います。他にも、タイムトラベルものなのにSFチックではない点とか。登場人物のそれぞれの世界における演じわけの妙とか。いくらでも歓心できる点が見つかります。

それでいて、ギャグのセンスもピカイチ。隣のお兄ちゃんの変化っぷりにフイタ。

これは、こないだ書いた"自分的な00年代映画ランキング"を見直さないといけないです。いや、やっぱりめんどくさいから見直さないけど。とりあえず、全シリーズ観た人いわく、『1』と『3』が面白くて、『2』はクソという『スターシップ・トゥルーパーズ』と同じ仕様とのことなので、次は『3』を観てみることにします。

ちなみに、『スターシップ・トゥルーパーズ』は、頑なに『2』だけ観てません。
観ると、頭の中で大事な何かが、割れる音がする、というので。

このように、本当に大事な思い出や記憶を守るためには、特定の情報をシャットアウトするということは稀に有効であると学んでいます。本作『バタフライ・エフェクト』の最後のオチも、そうすることで本当に大事なものを守るというものでした。ちょっと、そんじょそこらの映画では真似できないハッピーエンドの魅せ方ですよね。

この論法で、『かいじゅうたちのいるところ』もスルーしていきたいけど、だめかなぁ。

そして、バタフライ効果的な見解によれば、毎日日記をつけてさえいれば、いつでもそこにもどって人生をやりなおせるということなんですね。要するに、日記によってリアル人生のセーブができるということなんですね。そういうことなら、ちゃんと毎日ここでこれを書いてセーブしたいと思います。うそだよそんなめんどくさい。