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『ハリウッド監督学入門』 ハワイ

ハリウッド監督学入門

2008年の日本映画。中田秀夫監督。

『リング』でお馴染みの中田監督が、『ザ・リング2』でハリウッド映画監督デビューを飾った際に経験した、ハリウッド独特のめんどくさいなんやかんやを描いたドキュメンタリー作品。なかなか通らない企画。通るにしてもよくわからないその理由。プロデューサーとの軋轢。カバレッジにテスト試写など、まさに混沌とも言えるその現場。

いや、なんとなくそんな感じだとは思ってたんだけど、本当にそういう変な世界なのですね。

自分の場合、映画やゲーム、漫画や小説といった創作物を楽しむ際に、どうしても作り手のことを考えてしまいます。この作者は何を考えて、どういうつもりでこの場面を描いたんだろうかとか。この場面を撮ってるスタッフは楽しそうだとか、つまらなそうだとか、作品の楽しさとは全く関係ない、そんな部分が気になってしまうのです。

そして、スタッフ同士の意思疎通がちゃんとできてなさそうな映画は、それなりのデキにしかなんないです。

本作では、そもそもなんでそんなコミュニケーション不全が発生してしまうのか。という部分から、ハリウッドの暗部を皮肉めいた角度からあぶりだしている作品です。もっとも、映画がヒットしてない時点で、その監督が何を言っても言い訳にしかならないとは思うんですけど。中田監督はその点も開き直って本作を撮ってる感じです。

普通だったら「もうこねーよ!バーカ!」って言って終わるところです。なんて謙虚な中田監督。

しかし、なんかどこの世界も一緒ですね。ゲームなんかも最近は海外発注が増えてますから、似たような話はよく耳にします。海外の方がコストが安くて良いものができるとばかりに外注してはみたものの、ノウハウは違うわ思ったとおりのモノがあがってこないわで大変という。ちょうど↓の記事にも書かれてましたね。

"【切込隊長】ゲーム業界,使えない人サバイバル(後編)"

とはいえ、かつてのように、超大作を国内開発だけで作ろうなんて到底無理な時代です。(アレだって5年かかって一本道だし。)自分は別に海外班でもなんでもないんですが、昨年末連続で海外に飛ばされたせいか、あっちの国の開発事情にもだいぶ興味を持てたので、別にどんどんやればいいとは思いますけど。

でも、いつ何時どこに飛ばされてもおかしくない状況にはなってきたので、語学だけはちゃんとしておこうと思いました。特に英語と中国語。中国語の方がまだなんとかなる方だけど、英語がもう全然だめかも。たぶん、しばらくハワイに行ってないせいだと思う。会社の同僚から先週ハワイ行った話し聞いてもう…。ハワイいきたい…。