てすかとりぽか

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『HACHI 約束の犬』 ネオ・シブヤ

HACHI 約束の犬

2009年のアメリカ映画。ラッセ・ハルストレム監督による、『ハチ公物語』のリメイク作品。

『ハチ公物語』は、自分が小学生の時に劇場で観た作品なので、非常にその1シーン1シーンをよく覚えている良作です。下調べなしに友達と映画館に行ったところ、それと『漂流教室』しかやってなかったので、仕方なくこちらを観たという経緯までよく覚えています。今思えば、『漂流教室』も観ておくんだったなーと。

漂流教室』の映画は、なんか化け物が顔からドバーッてうどんを出してるポスターだけ覚えてます。

そんな『ハチ公物語』のハリウッドリメイクなわけですが、ハリウッドといえば『ドラゴンボール』をあんなにしてしまった呪われた土地なので、正直信用していませんでした。ハチ公を「かわいさのかけらもないフルCG」で再現したり、『ベイブ』みたいに表情を弄ってしゃべらせたりとかやるんじゃないかと思ってました。

または、米軍が開発中の「戦場の死体を燃料化する犬型軍用ロボット」を主役に添えた全く別の物語とか。

でも、観はじめると意外と元の話に忠実なようです。ちゃんと秋田県を使ってくれたのも良かったです。「アキータ犬」って呼ばれてましたけど。なんか『ニキータ』みたいで格好いいですね。まぁ、最後まで気は抜けないですけれどね。『フランダースの犬』なんか、ハッピーエンドで誰得?な感じにされましたからね。

そもそも、パトラッシュなんてなんか黒くてモッサモッサした犬種でしたからね。

そういえば、時々映像がサーモがかっている時があるなーと思ったら。あれはハチ視点なんですね。ただ、視点まで同期させてくれなくても、無表情から読み取れる動物の気持ちだからこそ…とは思うんですけどね。正直、プレデター視点みたいで怖いです。まさか「実は宇宙人でした」みたいなオチはないだろうね。

『ノウイング』観た後だから、アメリカ人の「宇宙人信仰」について信用できないんですよ。

あと『ハチ公物語』と違うところと言えば、駅前の焼き鳥屋がホットドッグ屋になっていたことぐらいでしょうか。犬とドッグをかけたんでしょうか。他にはリチャード・ギアが音楽教師とかその程度で、原作へのリスペクトなんでしょうか、本当に忠実になぞられています。最後に駅前に銅像が立ってしまうあたりまで…。

え…?銅像立てちゃったの?
ていうか、「シブヤ」って言ったよな今?
ここ渋谷なの!?もしくは「ネオ・シブヤ」なの!?

いやまぁ、確かに。史実を元に(英語で言うとノンフィクション)映画化されたものなので、撮影された土地がどこであろうが、設定上の地名は変えちゃまずいんでしょうけど。ただ、日本の街に見せようという気は欠片もないようですし、アメリカのどこかの片田舎にある「シブヤ」という小さな町の物語と理解するのが正しいようですね。

そして、動物ものには自分本当に弱いです。泣けます。いい映画です。