てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『インセプション』 ネタバレなし

※※封切日なので、あんまりネタバレなしです。※※

インセプション

2010年のアメリカ映画。クリストファー・ノーラン監督作品。

結論から言うと、アイデアは面白いし、雰囲気も嫌いじゃない。だけど色々惜しい映画。兎に角ストーリーが複雑すぎるのと、ソレをフォローすべき演出面が弱いのと、冗長なアクションシーンの連続。さらに、長すぎると感じる上映時間(148分)が、楽しめる人の敷居を上げてしまってるというのが素直な感想です。

観終わった後、寝ちゃってる観客の多さが、如実に作品性を示しているようでした。

似たような性質の作品に『イ〇センス』なんかがありますが、元々オタク向けに創り売られる作品なら別に問題ないと思うんですね。本作のように、テレビCMではいかにも「エンターテインメント性が高い、SF超大作です!」って魅せ方をしちゃってるのに関わらず、こういう人を選ぶ内容なのは問題があると思います。

でも、映画通な方たちの間での評価は高いようですので、“通好みの良作”というのは間違いなさそうです。

ただ、同監督の作品『ダークナイト』は個人的には好きな作品なのですが、同作品をとりまく“コレを批判する奴は映画通じゃない”みたいな空気は厭でした。同作品はエンタメ作品ではないので、正直キライな人も多くてしかるべきだと思うんですけど、なんか変な意味で評価を受けてるなーと思ってました。

「正直、途中で寝ちゃったんだけど、“ヒース・レジャー最高!”って言っときゃいいべ?」的な。

本作も似たような“とりあえず、良かったっていっときゃ映画通ぶれる”っていう、やっぱり変な意味で評価を受けそうだなーと心配しております。もういっそのこと「途中で寝た!糞映画め!」って言ってくれる人がいたら手放しで賛同したいところです。逆に、後でWikipedia観てコピペしてわかった風なこと書いてる奴は知らん。

でも、確かに難解でSFめいたお話なんですけど、ゲームではよくあるお話なんですよね。

要するに、彼女と一緒にネットゲーにハマりまくってたら、彼女の方が「現実に戻りたくない」とか言い出しちゃった。無理矢理現実に引き戻したものの、今度は「ここは現実じゃない」とか言い出しちゃって困ったみたいな話なんですけど。この監督さん、もしくは製作者のどなたかはゲーム大好きですよ間違いなく。

だって、夢の中にでてくる場面、『Call of Duty:Modern Warfare 2』のマップばっかじゃん!!

今、世界で一番売れてるゲームソフトのマップ丸パクリじゃねーか!!って言うのはさすがに言い過ぎだとは思いますが、オマージュというか意識して再現してるのは間違いないです。そういう意味では、『MW2』をやったことある人やFPS好きには問題なくオススメできる作品です。もしくは、この映画好きならゲームもやろう。

んでも、よく考えたら夢の設計士の女子大生が創ったんだよなこの夢の中の世界…。

つまり、あの女子大生がFPS大好き女子大生ってことですね。で、ディカプリオから「現実世界の再現はダメだ!」って言われれたもんだから「現実はダメでも、ゲームのコピーならええんやろ?」って考えて、ゲームのマップを丸パクリしちゃったわけですね。てゆか、ゲーム好き女子大生かわいすぐる超萌ユス!!

ただ、そんなことしたら、ゲームの版権元のアクティビジョンActivision, Inc)は黙ってないだろーなー。

ただでさえ、「Xbox 360の有料会員の6割はウチのゲームの客なのに、ウチには金が入ってこない!」とか「PS3を値下げしねーならサポートやめるぞ!」とか、強硬姿勢で有名なアクティビジョン社ですから、一介の女子大生が軽い気持ちでやったことであっても、徹底的に権利を主張し使用料を求めてきそうですよ。

そもそも、本作のテレビCМで「アイデアを盗む云々」言ってるから、実際そーいう話かと思ってましたよ。

とある小学校で卒業生が記念にプールの壁に〇ッキーマウスの絵を描いたら、後日黒服の人たちがやってきて著作権侵害を主張し、プールの絵を塗りつぶしていったとか、その黒服をディカプリオが演じる映画かと思ってましたよ。そいで、葛藤するんですよ。「金がなきゃ夢が買えないなんておかしな話じゃないのか!?」と。

しかし、悩んでる暇はない。中国の石景〇にまたアイデアが盗まれたのだ。
イデアを取り返さなければ!とかいう映画だと思ってました。

で、“『インセプション』 ネタバレと考察”を書いてみました。(2010年7月24日追記)