てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022』記録

budoukyukin( @budoukyukin )です。

2022年6月に開催された『ポケモンジャパンチャンピオンシップス(PJCS)2022』のゲーム部門(『ポケットモンスター ソード・シールド』を用いたダブルバトルルール)に長男(中1)・次男(小4)が参加しました。

長男はシニアカテゴリ初参加で予選3勝3敗のたぶん60位ぐらい。次男はジュニアカテゴリ初参加で予選4勝2敗でまさかの決勝トーナメントに進出。その1回戦で敗れ(ベスト32)はしたものの、二人とも予想をはるかに超えた善戦でした。

子供2人とも同じ構築を使用していたのですが、今回はその「構築記事」ではなく「子供にポケモン対戦を教えるためにしたこと」を書いていきます。「もっとこうした方が強い」とかあるかもですが、今回は一旦そういう話抜きに、あくまで「親として子供向けにしたこと」の記録です。

まず、構築の使い方に関しては↑みたいな感じで「紙ベースのマニュアル」にしました。パワポで作って印刷しただけですが、これなら普段から手元に置いて見たりできます。PCが使える長男はまだしも、小学生の次男用には必要なものかなと。

あと簡潔にマニュアル化できるような構築を用意するのは大前提。一部で知られていた「4体固定で強い構築」を参考にしております。

【追記】
この「4体固定で強い構築」はケオケオさん考案の「パワー4種採用黒バドオーガ純正トリル」が起源で、何より「パワー系道具4種採用」という芸術性の高さが見事な構築です。2体が見せポケという点も、自分が追っていたコンセプトにもマッチしていました。遅ればせながら、ケオケオさんには深くお礼申し上げますm__m

keokeokon.hatenablog.com

さらに、2体の見せポケをキングドラヌケニンにすることで流行りの「ユウキパ」へ偽装しました。(ユウキさんごめんなさい…。)

liberty-note.com

この偽装により「超高速パ」に見え、相手の初手追風を誘発できたり、カイオーガがスカーフに見えたり、初手見てからトリルを読んでも「ヌケニンか黒バドがタスキだろ?」とイエッサン集中を避けられたりと色々「仕込み」はあるのですが、今回は構築記事ではないので割愛します。

固定選出の4体の動きも本来のものよりかなり簡略化。基本何か考えて動くとしたらオーロンゲのうつ技と方向ぐらいなもの。トリル相手やカイオーガを動かす時の注意事項など、なるべくビジュアルで理解できるようにフルカラー漫画テイストでまとめてみました。

小学生ぐらいの子供にとってポケモン対戦の何が難しいのか?は「選択肢の多さ」なんですよね。大会とか緊張下で選択肢があれば必ずミスを誘発する。基本ワンミスで負けるゲームで、ミスを無くすためには、「選択肢を無くす」しかないと考えました。

「選択肢を無くす」分、「対応できる範囲」は当然減ります。でも、全てのパターンに対応するということは早々に諦めて、「選択肢の少なさと対応範囲の最大公約数をとる」という方向性に振り切りました。(ヌケニンの対策は切ったので、ジュニア決勝トナメ1回戦で準優勝のヌケニン使いの子に完封されたけど、それは折込み済みの結果。)

で、そんな「ジュニア向けの構築」をなぜシニアの長男も使ったのかというと。単純に強かったんです。試しにランクマッチで使ったらマスター三桁上位まであっという間に行けてしまい、INC予選抜けたオーソドックスな構築を捨てこれに鞍替え。長男曰く「交通事故みたいな構築」と。実際、シニアでも3勝できてしまったので…。

そんな長男向きに作った「構築・育成マニュアル(紙ベース)」も参考までに載せておきます。正直、小学生の頃から自分で調べてこれができる子は0.1%もいないんじゃないかと思ってますが、それは単純に最近の攻略サイトの作りのせいでもあるかなと。広告含めて情報量が多すぎで、子供読めないですよね。







※情報量減らすのが大事なので、最低限の事だけ書いて口頭補足もします。
※資料作るより直接説明した方が早いとこは「親に聞く」で一貫させてます。
※お金・経験値等の育成リソースの効率的な集め方は別途説明資料があります。

ポケモン自体は非常に子供向けでカジュアルなゲームだとは思うんですが、育成・構築・対戦ましてやダブルバトルとなってくると「敷居が高い」という認識です。でも、PJCSのような「小学生も参加できるゲームの公式大会」が折角あり、親子でゲーム好きで何か達成目標を持ちたいと思ったら、是非チャレンジしてみてほしいんですよね。

ただ、「子供をゲーム大会に出したい!」と思っても、理想としては「子供が自発的にやってくれたらいいのに」と思う親御さんも多いことでしょう。でも、勉強と同じでほんの一握りの「自発的にやれる子」を除いて、そんな子はまぁいないと思います。「どう戦略的にモチベーションを上げていくか?」辺りが一番難しいところです。

また、本人が「どうしてもやりたくない」のであれば、それは無理にやらせてはいけないものだと思っています。「子供にポケモン対戦をさせたいのは親のエゴ」という自覚と自省は常に心の隅っこにおきつつ、子供の自主性に任せて親はあくまでサポートであるという「空気感を醸成していく」。これはそういうゲームです。