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泥船てすかとりぽか

FC2ガ沈ムマエニ逃ゲダシマシタ。

『東大卒プロゲーマー』ゲーム観戦が熱い

今、ゲーム観戦が熱い。

そもそも、「ゲーム観戦って何?」って話からだと思いますが、基本的には野球やサッカーのようなプロスポーツ観戦と同じです。テレビ放映こそないけど、ネット上の動画配信コンテンツで毎週末のように開催されている、ゲームの大会を観戦するのです。

ゲーム観て楽しいの?

「ゲームって自分でプレイして楽しむもんでしょ?」というのはもう昔の話。今やゲームもチェスや将棋、格闘技などのように競技ととらえ、観客が対戦する「エレクトロニック・スポーツeスポーツ)」と呼ばれて、世界的に爆発的な人気を呼んでいます。

人気ゲームでは世界大会が開かれ、賞金総額が1000万ドルに達するものもあり、プロスポーツ同様にその試合模様がテレビ放映されたり、eスポーツ専門チャンネルがある国だってあります。いまや、ゲームはショービジネスとして一大市場を築きつつあるんですね。

「やったことないゲームでも楽しいの?」という意味では、自分はちゃんとやったスポーツってサッカーと剣道ぐらいで、一度もやったことないテニスや、免許持ってないけどF-1観ますからね。ある程度ルールとセオリー知ってれば何でも観て楽しめるんじゃないかなと。

そもそも、今日本で一番熱いeスポーツ観戦は、対戦格闘ゲームストリートファイター』シリーズの最新作『ウルトラストリートファイターVI』なので、『ストII』をどこかで観たり触ったりしてたら、だいたいどんな競技かはおわかりいただけるのではないかなと。

なぜ、今対戦格闘ゲーム観戦が熱いのか?

ぶっちゃけ対戦格闘ゲームというジャンル自体は、ゲームという枠組みの中で見ても下火です。市場は完全にスマートフォンアプリが席巻してますし、そもそも対戦格闘ゲーム自体をプレイする敷居が高くなりすぎていて、新規参入が見込めない状況です。

そんな対戦格闘ゲームの観戦シーンはなぜ熱いのか?その理由は、既存のプロスポーツと変わらず、【客席】【役者】【舞台】の三拍子がようやく揃ったからと言えます。

【客席】

自分ではプレイしないが、ニコニコ動画などで観戦してコメントする観戦専門のファンのことを、色々な意味をこめて「動画勢」と呼びます。当初こそ侮蔑的な意味しかない呼称だったものの、今や国内のeスポーツ市場を支える優良顧客層として認識されています。

こうした背景として、USTREAMニコニコ動画をはじめとする、動画のライブ配信サービスの拡大があります。ただ、無料で視聴するだけでなく、有料ポイントを購入して、より価値のある動画を、より対価を払って視聴するという一般化してきたとも言えます。

「ゲームの大会を金払って観るの?」と、去年ぐらいまでは自分でさえそう思っていましたが、先日「第4期TOPANGAリーグ(A)(B)全23番組通し券」4,500円を購入し、毎週末その熱くて濃い試合内容にもんどり打ちながら視聴している次第です。

劇場映画2回分と考えたら、それほど高くもないですしね。

【役者】

対戦格闘ゲームに興味がなくとも、「ウメハラ」という名を聞いたことはあるでしょう。Amazon.co.jpの年間ランキングでKindle本新書1位に輝いたその著者こそ、今の格闘ゲームシーンを引っ張る筆頭プロゲーマーの梅原大吾氏です。

彼の格ゲー人生は漫画にもなってます。

ウメハラ To live is to game

ウメハラ To live is to game

さらに、初版1万2000部で2万部の増刷もあり、ベストセラー作家まったなしのときど氏。文化人としてトップクラスの人たちが、フレーム(1/60秒)単位の駆け引きを繰り広げているのが、今の対戦格闘ゲームシーンなんですね。

東大卒プロゲーマー (PHP新書)

東大卒プロゲーマー (PHP新書)

その他にも多数の有名なプロゲーマーや一般人の競合選手が排出されるようになったのも、つい近年の話ですが。SNS上で垣間見える彼ら一人一人の人となりがまた妙に魅力的なんですね。プロレスみたいにあえて悪役(ヒール)に徹するような人もいたりして。

プロスポーツ同様に、スター選手すなわち役者が揃ってきたわけです。

【舞台】

どんなにスタジアムが綺麗でも、スター選手がいても、プレイするスポーツが糞だったら糞。ただ、先日リリースされた『ウルトラストリートファイターVI』(以下、『ウルVI』)は、ゲームバランスが本当に素晴らしい。(全然文句がないわけじゃないよ。)

普通、スポーツだって「幾とおりもあるプレイスタイルの中で、その時強いスタイルにみんな偏るもの」です。対戦格闘ゲームも大会ともなれば「そのバージョンで強いと言われる2~3キャラしかいない」状況に陥ります。そんな状況は観てても面白くないですよね。

今週末実施される『ウルVI』の賞金制全国大会「一秋千撃杯」の決勝進出者の使用キャラは、見事なまでにバラけています。対戦格闘ゲーム大会の歴史は短くないですが、ここまでバラけているのは自分も初めて見ます。

何より、一般的にこのキャラは強い・弱いという認識「キャラクターランク」の中で、明らかに「終わっている」とされたキャラを使い、予想だにしない戦法で勝ち上がってきているプレイヤーが複数いるという、判官贔屓にも程があるシーン。

東京ゲームショー2014内で開催された『ウルIV』日本大会では、これまで「最弱」と称されることも多かった「エル・フォルテ」を駆るぺぺだい選手が、並み居る強豪やプロゲーマー相手に荒らしまくって見事優勝。

TOPANGAとニコニコ動画が主催する『ウルIV』のリーグ戦、TOPANGA LEAGUE 第4期 Bリーグでは、キャラクターランク最下層に位置するともされた「エレナ」使いのsako選手が、誰もが「まさか、その技にそんな用途が…」と絶句する戦法で全勝状態。

【客席】【役者】【舞台】の三拍子がようやく揃った国内のeスポーツ、今後どう化けるか期待しないではいられないですね。毎週のように何かしらの大会が配信されてますので、少しでもゲームに興味ある方でしたら、おすすめです。