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泥船てすかとりぽか

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『トワイライト〜初恋〜』 少コミ

えいが

トワイライト〜初恋〜

2009年のアメリカ映画。キャサリン・ハードウィック監督。

原作はステファニー・メイヤーのベストセラー小説『トワイライト』。なんでもイギリスでは『ハリーポッター』と双肩を並べるほどティーンの女子に人気な作品なんだとか。要するに、日本で言うところの『恋空』みたいなもんでしょうか。なんでそんな映画を観てるのかというと、一応ヴァンパイアものらしいということでして…。

一応、『恋空』は観てないので、よくわかりません。

物語は、内気な女子高生の主人公であるべラの、転校した先の学校でたまたま隣の席になった、妙に色白な美青年エドワードとの出会いから始まります。最初はお互い内気な性格もあってなかなか打ち解けなかった二人。ひょんなことからその色白がべラの命を救ったことから、二人の恋がはじまっていくのです。

ここまではベタですね。極めてベタですね。

しかし、命を救われた時にエドワードが皆間見せたスーパーパワーに疑念を感じたべラは、その正体を探ろうと考えます。他にも、足が妙に速い、手が冷たい、海に誘ってもついてこないなど彼の微妙な特徴を手がかりに、独自の手段で調査を進めた結果、ついに彼の正体に気づいてしまいます。

調査っていっても、Googleでぐぐっただけなんですけどね。

で、そのGoogle検索で引っかかったオカルト系のサイトに載っていた結論、それは「ヴァンパイア」。そうです、原作小説1巻のサブタイトル「愛した人はヴァンパイア」のとおり、エドワードの正体は吸血鬼だったという衝撃の正体だったのです。そして、彼女のその指摘を意外とあっさり認めるエドワード。

まぁ、Google検索でバレるような正体がバレたところで、ねぇ。

バレちゃったもんはしょうがないとして、より親密になっていく二人の関係。そして、ここからがエドワードの本領発揮。べラを口説き落とすため、その口から出るわ出るわ『少女コミック』もはだしで逃げ出すような、抱腹絶倒エドワード語録。ちなみに、吹替えで聴いたので、字幕はまた違うのかも。

「僕は世界で一番危険な肉食獣…。」
「君は僕の特別なヘロインだ…。」
「ライオンが羊に恋をした…。」

この他にも、凄い台詞が山のようにあったんですが、さすがに正確には覚えてないです。で、うまいことべラとチューするとこまでもっていった彼なのですが、途中でヴァンパイアの血が目覚めそうになり、そこから先には進めずじまい。しかも、その止め方が「3メートル程バックステップ」なので、また素敵。

世界で一番の肉食獣が聞いて呆れます。肝心なところで草食系じゃんか。

その「Aまでなら…」的な奥ゆかしさが、また欧米のティーン女子のハートを鷲づかみにするんでしょうね。でも、エドワードの一族は、厳しい修行の結果として、一応は人間の血を吸わなくとも生きていけるようになっているんだそうです。彼いわく、それは「豆腐だけで生きていける人間のようなものだ」とのこと。

わかります。『怪物くん』のドラキュラも、トマトジュースだけ飲んで生きていけてましたもの。

そんなエドワードでも、その自慢のスーパーパワーを利用して、ゴキブリみたいに(本当にゴキブリみたいなので必見)木をのぼって彼女に素敵な景色を見せてあげたり、『チャイニーズゴーストストーリー』みたいに(本当にソレっぽいので必見)一緒に空を飛んでみたり、プラトニックな愛を育んでいくのです。

正直もうちょっと、せめて『スパイダーマン』ぐらいのクオリティで育んでほしかったけど…。

また、彼女に自分の家族(もちろん全員吸血鬼)を紹介したり、一緒に「ヴァンパイア野球」(ヴァンパイアの超人的な能力を生かした、要するに『アストロ球団』みたいな野球のこと。)を楽しんだりと、極めてオープンな関係にもなっていくのです。本当、こいつら妖怪のくせにオープンすぎて正直不安になります。

妖怪人間べム』の家族ぐらい、自重した生活を送ってほしいものです。

そして、その不安はみごと的中。他のDQNヴァンパイアどもに存在を感づかれた彼の家族とべラは、血で血を洗う闇の決闘(デュエル)へと誘われていくのです。二人の純愛の行方はいかに。こういうバトルものへと自然に流れるあたり、ティーン向け王道展開としてほんとに旨い。2流のケータイ小説とは違いますね。

というか、なんでエドワードは何百年も続けて高校に通ってるんだろう。それが一番の謎。

そして、なんでアメリカってプロム(学校主催の舞踏会)みたいなおそろしいイベントがあるんだろう。そんなにモテと非モテを明確に区別する必要なんてないじゃないか。誘うとか誘われたとか、そもそも誘えない誘われない人の気持ちを考えたことがあるのか。くっそー。プロムに行く奴らなんか全員しねばいいのに。

あ。『キャリー』や『プロムナイト』が名作とされる理由が今わかりました。