泥船てすかとりぽか

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『エスター』 ネタバレなし

本業の方がだいぶデスマってる感じですが、今んとこうまくいってるのでまーいいです。
今日も家でメール待ちながらお仕事したりゲームしたり。

あと映画も観たり。

エスター

2009年のアメリカ映画。ジャウム・コレット=セラ監督作品。

とりあえず、前情報なしで観た方が絶対面白いので、ネタバレはなしの方向で書きます。

友達からも「何も知らずにいいから観ろ!」って言われてて。そのとおりにして正解でした。久々にいい意味でトンデモなオチの作品でしたし。ちなみに後で知ったことですが原題の『Orphan』とは「孤児」という意味なんだそうで。孤児院から養子にもらわれてきた謎の多い少女エスターが巻き起こす、阿鼻叫喚パニックホラー。

要するに『オーメン』や『光る眼』みたいな「痛ガキもの」なんでしょうね。

最初の頃こそ、もちまえの行儀良さとコミュニケーション能力で、家族ともうまくやっていたエスターですけど。予想に反せず徐々にその恐怖の片鱗を魅せていきます。まぁ、最初はエスターに関わったいじめっ子が怪我をしたりとか、エスターの異変を忠告しに来た孤児院の先生が変死したりとか、よくありそげな話なんですが。

このエスター。能力的にはすげーふつーの子なんですよね。

オーメン』のダミアンみたいに悪魔の子ってわけでもなければ、『光る眼』の子供たちのような超能力もないし。なにか特殊能力があるとすれば、「同年代の子供に比べて頭がキレる」ぐらい。『デスノート』の夜神月くんの劣化版といった感じ。「…すべて計画通り!」って自分で思ってる割にはかなりずさんな感じ。

まぁ…彼女の正体、というかこの物語のオチを知っちゃうと納得はできるんですけど。

そんな彼女は、受け入れ先のコールマン家において、まず難聴の義妹を味方につけ、義兄を脅して口を封じ、父親の前ではネコをかぶり、その上で様々な惨劇の要因を主人公の母親のせいに仕立て上げ、家庭内不和を煽っていくのです。エスターの子供としての立場、そして「元アル中」という母親の弱点を最大限に利用しながら。

萌え属性で分類するなら、ちょっと懐かしい「ぶりっ子」になりますね。

そのぶりっ子演出のための仕込みがまたパネェ。特に、母親が大事にしていた花を切り、それを咎めた母親がエスターの手を掴んだ時の演技。「いたーい!手がいたーい!助けてパパー!」と大げさに助けを呼ぶ。勿論、父親にはあらかじめ「母親を喜ばせるためにプレゼントをしたい!」という動機を諭しておく完璧な仕込み。

さらにその夜、母親に掴まれた場所を「万力」で挟み、自分で骨を叩き割っておく追い打ちの周到さ。

勿論、その事件後の父親による妻への不信感は推して図るまでもないですが。そもそも、なんでそこまでしてエスターは母親を虐げるのか?なぜ父親にはすり寄っていくのか?っていう謎も、彼女の驚きの正体を知ると同時に明らかになるのですが。正直、ホラーというかギャグに見えて笑ってしまいました。

ちなみに、彼女の正体…というか境遇に極めて類似した日本の人気漫画の主人公がいるのですが。

今後、その漫画の主人公(もしくは彼と同じ境遇にあるその女友達)を見るたびに、その境遇故に実は心の奥底でドス黒いなにかを溜めこんでしまっているのではないのかなーと心配になってしまいそうです。ていうか、そういう同人誌とかすでにありそう。あいつ、一緒に住んでるA博士を誘惑したりしてんじゃねーのかとか。

ネタバレに…なってないよね…?