『ヘルボーイ2 ゴールデン・アーミー』
『ドラゴンボール レボリューション』の次長課長ナレーションつき版が面白いと聞いたのでDVDを借りるも、目的のナレーションつき版はセルDVDかブルーレイ版のみということだったので落ち込みました。いくらなんでもあんな内容の映画をふつうに2回は観る気にはなれません。せっかくのお休みなのに。
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2009年のアメリカ映画。ギレルモ・デル・トロ監督。
アメリカンコミック原作映画の中でもひときわ日本で知られていない『ヘルボーイ』映画化ニ作目。既に、日本語版の映画公式サイトがなくなっていることからも、国内での評判は芳しくなかったんだなぁと思います。個人的には、ナチスとクトゥルーが出てくるってだけで好きなだけなんですけどね。
と思ったら、本作にはナチスもクトゥルーも欠片もでてきませんでした今回。
なんか、異様にヨハネ=クラウザー2世に似たエルフの王子様と、『アリー・マイ・ラブ』のアリーに似たエルフの王女様がでてきて、ひたすらその王子とヘルボーイがカンフーで闘うカンフー映画になってました。エルフが武闘家って色々ステータス無駄にしてると思います。でも、カンフーで人類を滅ぼすとか言ってますよこの人。
ちょうどその前にテレビで観た『トランスポーター2』の主人公の方がケンカ強そうでした。
しかし、王子の真の目的は、はるか古代に封印された「黄金軍団」を復活させ、その力で人類を滅ぼすこと。まぁ、カンフーじゃ無理ですよね。そして、ついに復活する「黄金軍団」、よしこれでようやくカンフーバトルだけのマンネリ展開から脱却だ!一体どんなすごい戦闘能力を魅せてくれるのか!?魔法か!?ビームか!?
おもむろにパンチでヘルボーイをぶっとばす黄金軍団…。結局カンフーかよおおおお!!!!
何がしたいんだよこの映画!?カンフー映画撮りたいんだったら、ヘルボーイをロン・パールマンじゃなくって、ジャッキーとかジェット・リーにしないと!!ていうか、この黄金軍団って、完全に『少林寺木人拳』か『少林寺十八銅人』がモチーフですよね!?隊列組んでポーズ決めるトコとかまさに。すげえ格好いい。
そもそも、個人的に主人公のヘルボーイに全く惹かれないのはなんでなんでしょう。原作未読なので、原作ではもっと魅力的なキャラクターなんかもしれませんけど。映画版を見る限りでは、ただのテレビ版のジャイアンじゃん。ケンカが強いだけしか能がない、暴れん坊ですぐキレるDQNじゃん。しかも、目立ちたがり屋ときた。
どっちかというと、仲間の半魚人の方に好意がもてます。謙虚で冷静で頭良くて、で女性に優しいときた、今流行りの草食系男子ってやつです。草食って言ってもたぶん主食が藻類だったりするんでしょうけど。でも、そういう人を好いた好かれたした女性はその時点で死亡フラグたつんですよね。たちましたけど。
とりあえず、そんな感じの好いB級映画だと思いました。
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おつかれさまでした皆様。