てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『亡国のイージス・下』

亡国のイージス・下』日小説

2002年。福井晴敏著。
読了後、自分の世界観を大きく変える小説は珍しい。それが一時的なものであるにしろ。報道番組の一言一句、新聞記事の一字一句、2chのスレの一本一本を見るに大いなる人間の意志というものを感じるようになる。

その結果生まれ出ずる感情は、平和主義・愛国心・反国家思想・対欧米主義など読んだ人間様々であるといえる。ただ、確実にいえることは、商業的に成功を収めるのにこれ以上なく計算尽くされた作品であるということ。

売れる作品・好い作品をつくるには、購買層を意識した綿密な計算は必要不意可決です。にも関わらず自分の感性を信じ、根拠のない自信に支えられて創作する人間のなんと多いことか。ものを作って売る以上、必要なのは感性ではなく論理性。ゲームメーカー勤めで痛いほど学んだのはそのへん。

こないだ買ったテフロン加工のユキヒラ鍋が凄い使い勝手がいい。鍋なのに炒めものとか卵焼きとか焼ける。しかもこげつかない。道具に必要なのは実用性。そして、良い道具のデザインとは最も実用的であるということ。その変履き違えてるデザイナーもなんと世に多いことか。どんなにスタイリッシュであっても、実用性が低ければただのゴミ。PENEK使っててつくづく思う。文字盤でかすぎ。