『ゴジラ FINALWARS』
『ゴジラ FINALWARS』日映画
2004年。北村龍平監督。
ゴジラ生誕50周年にして最後の作品。
とはいってもどうせまた2,3年したらまたやるんだろうけど。
みたいな軽い気持ちで見たけど、なんだこりゃあああああ!
ダサい!ダサイ!ダサすぎる!全ての絵が全力でダサイ!
否、全力でダサくしようとする大いなる意図が感じられる!
120分間「リポビタンD」のCMを見ているような素晴らしいダサさだ!
話は10年ほどさかのぼりますが、自身が初めてちゃんと見た映画は『ゴジラVSビオランテ』でした。失った娘を生き返らせようとした狂気の科学者によって生み出されたビオランテと、同じく狂気の科学が生み出したゴジラ。そんな物悲しくも儚いSF話に痛く感動したものです。
でも、後で知ったことにゃあ『VSビオランテ』こそがゴジラ最大の異端作で。ゴジラファンが最も忌み嫌う駄作であるとのこと。そもそもゴジラっつーのは「巨人、大鵬、玉子焼き」みたいな日本人が大好きなソレで、ゴジラがその年のランドマークをどーんとぶち壊したり、流行のポーズをとっておちゃらけたりの超大衆向け映画だったのです。
大衆が好む映画は好きですが、大衆に媚びる映画は嫌いです。
だもんで、ずっと昨今のなんたら怪獣大行進みたいなソレは勤めて見ないように見ないようにして生きてきましたが、その今作はミヤブクロさんが珍しく面白いとかいうもんだから。
いうもんだから、見てみたらなんだんだこれは!
面白すぎるじゃないですか!
ゴジラに一撃でのされたハリウッド版ゴジラを見て、X星人が一言。
「やっぱ、マグロ喰ってるようなのはダメだな‥」
こんなノリノリのX星人は厭です(大好きです)。
正直この映画作った奴ら頭おかしいです(天才です)。
でも、生粋のゴジラファンは怒るんだろうな(さまあみろです)。