てすかとりぽか

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『ランド・オブ・ザ・デッド』

ランド・オブ・ザ・デッド』米映画

2005年。ジョージ・A・ロメロ監督。
同監督によるリビングデッド三部作の続編。

「ゾンビは頭撃つと死ぬとか、もうルールのほうはよろしいね?」

なくらいに一般客をつっぱなし、すぐにお話は始まります。
仲間がゾンビに噛まれて、ゾンビになりそうだけど私とても撃てない、
といった葛藤も既に散々やりつくしたので、
正直もうやることが残ってない。
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もう、見るべきところは今回のひきこもり場の舞台設定しか。
川とバリケードに囲まれた街と、その街を支配するお金持ちの住む高層マンションと貧民層が住むスラムに分かれた生者たちのコミュニティ。
貧民たちは危険を冒しながらも壊滅した他都市から食料を調達してなんとか糊口をしのぎ、金持ちたちは、ギャンブルに講じたり、ゾンビと人間を戦わせたりして、その退屈な日常を紛らわせていました。

待て。それは『東京ゾンビ』でもうやってる設定だ。

そして、どうしてもゾンビ側の人達(人じゃないけど)に感情移入してしまう。もはやゾンビになったほうが幸せなんじゃあないんだろうか。「ゾンビになるのも悪くない」って、ホラー映画的に禁句じゃあないのか?と、もうホラー映画としては怖くありません。

口裂け娘ゾンビなんかもう愛らしくてもうヒロインに見えてくる。

アクション映画としてもとてもB級ですが、そこそこ観れます。セットとか音楽とか、台詞のバタくささとか激しく90年代臭いので、ちょっとノスタルジイも感じますし。

総評としては極めて普通の映画でした。