てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ソウ -SAW-』

ソウ -SAW-』米映画

2004年。ジェームズ・ワン監督。
目覚めたら老朽化したバスルーム。
足首には鋼鉄の鎖。
対角線上にもう一人の男 間には自殺死体・・・。
このノコギリは何に使うのか。

そのノコギリの使い方のほうはさほど重要じゃないお話。
でもこのテのシチュエーションドラマは好きです。
m041006a.jpg

昔見た東欧の作品で似たような映画がありまして。
トイレに入ったら内側にドアノブがなくて閉じ込められる話。
そこで脱出するために四苦八苦するお話。
15分位のえらい短い映画なんですが、タイトルは覚えてない。

ただ、トイレ一室と俳優一人とアイデアだけで、
こんな面白い映画が作れるんだと感動しました。

また、一見アイデアの斬新さと残酷描写のみ注目されがちな「ソウ」ですが、その根底に流れる精神的なテーマは、現代人が忘れているある重要なことを教えてくれます。

「生きていることに感謝しなければならない」

これは江戸中期に武士道倫理観を説いた山本常朝の『葉隠』の一節、
「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」に通じる思想です。

三島由紀夫と『ラストサムライ』のせいで「武士は死に急ぐもの」と大きく曲解されているこの一節ですが、本来は「常に死を意識して自省する態度」、「死を意識することではじめて生(幸福)を意識する」を説いています。

更に理解りやすい言葉を借りれば、マハトマ・ガンジー曰くの、
「明日死ぬつもりで生きろ 永遠に生きるつもりで学べ」ということ。

だから御子息がニートでお困りの親御さんは、
御子息にこの映画を観せることをオススメいたします。
それでも駄目ならこの映画の真似をしてみましょう。

あと『コミックフラッパー』を読んだらラーメンが食べたくなったので、ちょっと大勝軒往ってきます。

でも酢は勘弁な。