『妖怪大談義』
『妖怪大談義』日対談集
京極夏彦とそのなかまたちの対談集。
水木しげるとか養老孟司とか中沢新一とか夢枕獏とかアダム・カバットとか宮部みゆきとか山田野理夫とか大塚英志とか手塚眞とか高田衛とか保阪正康とか唐沢なをきとか小松和彦とか西山克とか荒俣宏とかそういう面々。
民俗学や科学技術など学術的なためになるお話から、「妖怪大辞典」シリーズをマニアックに語るくだらないお話まで目白押しです。
大塚英志がいってる「民俗学は偽史」っていうのは納得。所詮SFやファンタジーと変わらない想像力の占める割合の高い学問。また正史と結びつけるとジャーナリスティックになりすぎて民俗学でなくなってしまう。口裂け女みたいな都市伝説程度をフィールドワークで研究するいかがわしさ、サブカルっぽさが民俗学たる由縁なのだと。
だからこそ民俗学とか妖怪研究とかって、ある意味人生なめくさったような人がやってることが多いんですね。今回でてる人たちもみんな人生なめてて好きなことやってて、でも成功してる人達なので、そこに惹かれる憧れる。
なんか、全力でぬるく生きて生きたい。
とくにゲーム会社ってそういう人が多く棲んでる気がする。