『鎌倉』 半日観光
となりの駅まで映画(『チームバティスタの栄光』)観にいこうと思ってたら、うっかり準急に乗ってしまったことに気づき、ヤケになったのでそのまま旅に出ることにしました。三連休の中日とか、完全に脳みそが開いてないとこういうことはしませんが。
とはいえ、鎌倉って首都圏から1時間以内でついちゃうんですね。ていうか、湘南新宿ライン使えば、うちの実家の方からも乗り換えなしで行けるという事実が判明。逆に考えると、ちょっとアレに乗って寝過ごすと、鎌倉もしくは宇都宮という恐ろしい電車。
というわけでギザ鎌倉。ちゃんと古都保存法によって街の景観が保たれてる上に、観光地化されてはいても、ちゃんとオサレで美味しいレストランがたくさんあるいいところ。鶴岡八幡宮の参道にある漬物やさん「味くら」はいつでも店頭で漬物つまみ放題。ごはん持っていきたい。買って帰った「黒豚味噌」がものすごくごはんにあうので好いです。
『鶴岡八幡宮』
祭神は八幡神。女神転生(『デビルサマナー』)では「威霊ハチマン」として、物理反射・魔法反射さらに破魔・呪殺まで反射できる高レベル悪魔として重宝しました。
八幡神は八百万の神の中では、珍しく「人間が神格化された神」で、史実上ちゃんと実在したっぽい応神天皇のことであるとされています。このため、「天照大神」を中心とした天津神(ファンタジーな神様)の支配とは別の世界を形成する必要のあった武家社会によって、八幡神が信仰されるようになったとか。
ちなみに『FF11』の超廃人装備こと最終レリック「与一の弓」の専用ウェポンスキルの名前は「南無八幡」。扇の的を射るようなエフェクトも、平家物語の有名なシーン、那須与一が扇の的を射る場面で、八幡大菩薩や天照大御神その他の諸神に射撃の成功を祈ったことに由来します。なにげにファンタジー系ゲームとは切り離せない神様なのです。
次に、「江の島電鉄」に乗って、江の島にやってきてみました。なんかおびただしい数のトビが飛んでて、しかもこんな看板があってこわい。というか、日光には「よく訓練された猿」がいて、ピンポイントで財布を盗んでいき、地方財政に貢献しているって話を思い出しました。
で、トンビにおびえながら、江の島までは海の上にかかっている長い橋をわたっていきます。眺めは最高だけど超寒い。江の島につくとすぐに「江島神社」へと続く参道があります。なんかそれがとても古風でいい景観で、話にきくほどサザンの曲っぽいところじゃないんですね。
『江島神社』
祭神は宗像三女神。海の神・航海の神として信仰されています。たぶん、女神だからって安易な理由だけで、江戸時代までは仏教の神様である「弁財天」と習合されてましたが、明治の「神仏分離」で違うことになりました。「弁財天」はヒンドゥー教だと「サラスヴァティ」にあたるので、『女神転生Imagine』に出てるらしい。
で、こういう海神を祭っている神社は大抵へんな奇習や、クトゥルーっぽいものと繋がる(でっちあがる)何かがあるので、ワクテカしながら境内に向かったらいきなりなんか変なものがありました。なにこの『スターゲイト』っぽいもの。
その場でケータイでぐぐってみたところ、どうも「茅の輪」というものらしい。大祓にともなう千年アイテムのひとつで、この輪をくぐることによって罪や穢れを払い落とすのだそうです。厳密には、ワッカに下がっている人形にその罪穢れを擦り付けるんだそうですが。
その、たくさんの人の罪穢れを擦り付けられた人形は、その後どうするんだろう?こうして集めた罪穢れを呪術に用いるという話はよくあることらしいですが、例の「コトリバコ」の話を思いだしてとちょっと怖くなりました。たしか、あれも場所は違うけれど、こういう島のお話だったなあ…。
そんな不安に囚われた日暮れ時、さらに境内を散策していると、もっと恐ろしい光景に出くわしました。なんか地面一面におびただしい数の白い風船がくくりつけられて、ふわふわ揺れている!なんかもう「マクー空間」に引きづりこまれた感覚。こえええええ。
後で調べたら、なんかバルーンアートみたいなソレで、夜になると中で電気が光るんだそうです。それはそれで綺麗そうだなあと思ったけど。神社の境内でやるのはやめて!!まじでこわいから!!!!
そんなわけで、鎌倉・江ノ島は半日で行って帰れるところでした。今度はもうちょっと準備して行こうと思います。『チームバティスタの栄光』は別に観なくてもいいや。