『アメイジング・スパイダーマン』 豪鬼出すの失敗した時に出る奴
2012年のアメリカ映画。マーク・ウェブ監督作品。
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てゆかほんとマジ公私ともに忙しくておっちぬ。ちぬ。
だもんで、今回の“スパイダーマンおかわり”も忙しいのとTwitter上での評判がイマイチなのも合わせてソフト化されてからでいーやーと思ってたんですが、ひょんなことから時間が出来たので観に行っちゃいました。半そで短パンで、“3Dメガネを入れたスーパーのビニール袋だけ手に持って”といういでたちで。
いやでも、みんな3Dメガネってどやって持ち歩いてますか。マジで。
裸でバックとか入れとくとすぐ埃だらけになるし。ポケットに入れとくとひんまがっちゃうし。専用のメガネケース買うほど高価なものでもないし。でも、毎回新しいものを買うのもエコじゃないし。3Dメガネとか海亀がクラゲと間違えて飲み込んだらかわいそうだし。どうやって持ち歩いたらいいのアレ。
で、なんだっけ。アレだよ。スパイダーマンの話だよ。
そもそも劇場で観る気がなかったっつーか、「スタッフロールで流れる日本版テーマソングがひでえ」ってんでそれだけでも聴いておかなきゃ駄目かなネタ的に。的な期待値で観に行ったのが幸いというか、面白かったですよ。少なくとも、個人的にはサム・ライミ版と比べてどーとかなく楽しめました。
アクションに関してはもう言うことねーっす。最高っす。腹いっぱいです。
ストーリーに関しても、家族愛的な部分を推してきてるので個人的には好みです。ヒロインとの絡みより、ヒロインの親父との絡み。更には叔母さんとの絡みがグッときますね。ヒロインまじ空気ですけどね。名前覚えてないぐらい空気。ヒロインは置いといてMOBのメガネの娘かわいかったなーぐらいのエアヒロイン。
でもそこは“旧作のビッチヒロインことMJとの差別化を図った”という風にポジティブに受け取ってます。
(「MJ スパイダーマン」でググると次に「ブサイク」って出ますからね。)
そーゆーとこ、要するに“サム・ライミ版のファンにも訴求しつつ、違いを見せていこう”という姿勢は確かに賛否両論あるかもしれないです。旧作ファンに訴求しないなら空中機動の見せかたとかもっと完全に変えるべきだと思うし。「溜めに溜めてクライマックスは結局ソレかwww」とは確かに思いましたよ。
ソレはもう単純に、サム・ライミ版が“エンタメとして完成してしまっている。”ってことなんですね。
水戸黄門みたいなもんです。演じる人が変わっても、細かい部分が変わっても、クライマックスの“印籠”のシーンだけは、東野英治郎演じた頃から全く変わらないです。フィルム撮影がビデオ撮影に変わっても、ナショナル劇場がパナソニックドラマシアターになっても、そこだけは全く演出が変わりません。
でも、水戸黄門ファンがずっと10年も20年も東野英治郎を観たいかっていうのも違うんですよね。
役者を変え、演出を変え、時代に応じた脚本にリファインしていかなければ、新しい顧客を掴むことはできません。(自分は西村晃から観た世代)新規顧客を掴めなければ、演目としては衰退してしまいます。演目の衰退は作り手側のマネタイズのみならず、演目のファンとしても悲しむべきことですよね。
当然、「それでも里見浩太朗はさすがに無双しすぎ。」と、比較批評はあってしかるべきだと思います。
ただ、批評の結果として「作り直す必要がなかった」とまで言ってしまうのは違うと思うんですよ。理由は前述のとおりですが、スパイダーマンのファンであれば、そのシリーズが途絶えてしまうより、今後も映画館で観られることの方が幸せじゃないすか?って話なんです。いや、俺ライミファンなだけだしって人除いて。
『ハルク』にしたって、蛍光色の方もそうでない方もどっちも好きですよ。ハルキスト的に。
兎に角、2012年はアメコミ映画目白押しで楽しみでちねる。とはいえ、別にアメコミちゃんと読んでるわけでもなく、単に格ゲーの『X−MEN』とか『マーヴルVSカプコン』やって知ってる程度のにわかギーク気取りですが。(『マヴカプ2』の持ちキャラはスパイダーマン・ヴェノム・ハルクですが。)
「シルバーサムライ」って言われても「ああ、豪鬼出すの失敗した時に出る奴ね。」ぐらいですが。