『さむらい刀剣博物館』
法事のため実家にプチ帰省。
プチとはいっても、茨城の実家に帰った後、
長兄の棲む宇都宮まで行って餃子も食べてきたので、
それなりに旅行気分で。
で、ひょんなことから、
実家のすぐ近く、栃木県二ノ宮町にある『さむらい刀剣博物館』
というところに寄ってみました。
この博物館は、国内外でも髄一の刀匠でもあり、
その昔「志村けんのだいじょぶだぁ」にも出演経験のある、
柳田福津久氏が、自作・収集した品々を公開展示しているところ。
数多くの銘刀に加え、鎧や銃器、海外の刀剣なども数多く展示されている他、
月の石や、琥珀に入った蜂など、刀剣と正直全く無関係な展示もあり、
日本刀に詳しくない人も退屈せずに見ることができます。
また、館内のテレビデオでは、
館長こと柳田氏が過去に出演したTV番組がエンドレスで流れており、
その類稀なる博識とともに、素人バラエティ適正の高さを垣間見せていました。
ていうか、こんなウチの実家と目と鼻の先に、
志村けんと松本伊予が取材にきてた事実に今更びっくり。
展示内容に注目してみても、
「土方歳三が使っていた刀」
「宮本武蔵が触った(かもしれない)刀」
「拝一刀が使っていた胴太貫」
※確かに胴太貫は栃木産の剣だが、子連れ狼は実在したのか?
などなど、歴史のミッシングリンクに迫る内容も多く、
とてもダヴィンチくさくていい感じ。
↑かの宮本武蔵が使用したといういわくつきの銃も!GUN道!?
そして、展示品中一番目を引いたのは、
「つくば万博」に出品するために、柳田氏自らが鍛えたとされる、
刀身が2メートルをも越える超巨大太刀。
もはやガッツが持ってる「ドラゴンころし」に近い代物。
人間が扱える大きさとは思えません…。
※写真とってるくるんだったなぁ…。
VTRの柳田氏曰く、
「日本刀の特徴は、鎧ごとブッた斬れるということ、
時代劇に出てくるような見せかけの刀じゃ鎧は切れない。
せめてこれぐらい太くて大きくないと駄目!」
とのこと。
ああ、この人が刀を作っている理由は、
家業や伝統を守るためではなく、
マニアの床の間に飾るためでもなく、
あくまでも「人を斬るため」なんだなあと、
その心意気のマッドさに歓心しました。
ちなみに氏の夢は「現代の正宗を作ること」だそうです。
正宗より村正を作ってください。