てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『デスノート』

デスノート

2006年。金子修介監督。
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関係ないけど「ワールドカップが観たかった」って言って家族殺して、
家に火つけた事件は、ワールドカップの責任も重いと思う。
もし「ゲームやりたかった」だったらゲーム脳のせいになるしね。

で本作。
名前を書かれた人間がアレしてしまう「デスノート」を手に入れた主人公が、
前述のような法では裁けぬ悪党どもをアレする『刑事ニコ 法の死角』のようなお話。

良い意味でいろいろ裏切られた。
正直なところ、全然期待してなかったんだけれど。
どのぐらい期待してなかったかというと、死神のCGがどんどんしょぼくなって、
最終的に着ぐるみになる((C)『REX 恐竜物語』)ぐらい酷いと思ってた。

まず、原作つき映画によくある「原作読んでから見ろ」なつっぱなし感がない。
演出・脚本ともに観る側を引かせないための細心の気配りがなされていて、
作り手側の真心を感じた。
何か作る時に「予備知識ない人がコレみてわかるかな?」って考えるのって大事だと思う。
最近、客を振るいにかける映画(『ダ・ヴィンチ(略)』とか)に辟易していたせいか、
こういう親切で丁寧な作りの映画がどうしても好く見えてしまう。

また、原作を踏襲しつつも、丸のまま再現しようとせず、
あくまで一本の映画として作り変えているのも好い。
単なる原作のコスプレ映画(『姑獲鳥の(略)』とか)はもう簡便。
そういう意味で、原作原理主義者にとっては逆に厭な部分だろうなあ。
「俺のミサミサはあんなじゃない」とか言われそう。

あと、気になったのは、何故かLの部屋に山詰みされているG3のMac群。
あんな化石みたいなMacを並べておいて何に使うんだろう。
ワタリさんマカーだから捨てられないんだろうな。
Macって捨て辛いんだよね。
犬猫みたいで。