てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ハンニバル・ライジング』

ハンニバル・ライジング

2007年。ピーター・ウェーバー監督。ワーナーマイカル板橋にて。
羊たちの沈黙」「ハンニバル」でお馴染みの、レクター博士が「誤った日本文化」に触れたことにより、カリスマ連続猟奇殺人犯に育つまでのお話。原作の話をちょっとはしょり、ちょっと新規描写が入ったおかげで、レクターが道を誤ったのは明らかに「日本人の叔母さんの変な教育のせい」という面白い設定変更が行われております。

ネタバレになりますが、パリに済んでるレクターの親戚の叔母さん(日本人:本名「紫式部」笑)は、屋敷の屋根裏部屋にとっても猟奇的な日本のお面や鎧兜や日本刀(MASAMUNE)を貯蔵しており、それらを「御先祖さま」と言って崇め奉っているちょっとヘンな人。戦火から逃げてきたレクターを匿いながら、彼に武士道スピリッツと人の殺め方(剣道)を手ほどきしちゃったりする体育会系女子でもあります。(原作では、折り紙とか俳句とか教える文系女子だったはずなんだけど…。)

二人がちゃんと防具着て、竹刀持って、「靴をはいて」、めんめーんとか言いつつ剣道している描写を観るだけでも、払ったお金の元はとれると思います。これで、たれの部分に「紫」とか「レクター」とか書いてあったら最高なんだけど。

それでマダム紫、レクターの竹刀の握りが左右逆だったりするのをちょっとかわいいとか思いつつも「わたしったら、もしかしたらとんでもない化物を育てちゃってるのかも(はあと)」とか思っちゃってるのに違いないのです。そんな叔母に対し、最初の殺人を犯したレクターも「みてみて!バターみたいにうまくきれたよ!」と甘える。それを赦し匿い更に「原作にないアリバイ工作まで」こなし、積極的に犯罪行為に加担していく叔母。

「ああ、彼に振り回されちゃう(はぁと)」とばかりに、
年下のやんちゃ萌えの腐の女子の方にはたまらない演出満載になっています。

逆にレクターのほうは「純粋なサイコ野郎」として、
原作よりも「レクターらしく」描かれていてよい感じです。

でも、個人的には原作にあった「お前の金玉袋を切り取って小銭入れを作ってやる!」っていう名セリフがなくなっていたのは残念。てゆか、ほんとは原作原作言うのはヤなんですが、今回は原作設定を変更し「いい形の萌え話に昇華させた」珍しい好例として原作原作言ってますのよ。

フラガール

2006年。李相日監督。DVDで。
常磐ハワイアンセンターができるまでの話。あそこには小学生の時に一度いったきりでしたが、あまりのアレさ加減に小学生ながら酷評していた思いでしかありません。でも、この映画をみて、実は裏側ではそんなものすごい苦労話があったんだなと反省しました。

てゆうか、見るまではしずちゃんがでてるコメディ映画だと思ってたんですが、ストーリーが韓国ドラマ顔負けにエグイエグイ!ああ、もう次は誰がとんでもない不幸に見舞われるのか、誰が酷い死煮方をするのかとハラハラしてしましました。ある意味テーマが「フラダンス」なだけこの仕打ちは『八高田山』より救いがない。正直、見るのが辛かった。

そして、一番気になっていた「なぜハワイなのか!?」という疑問については完スルー。
なんでなんだろう…。

UDON

2006年。本広克行監督。
さぬきうどんブームの発端から、その終演に至までをコミカルに描いたお話。
こちらは逆にコミカルに描かれているものの、実際の現場はもっとエグい話なんだろうなあと。というか、さぬきうどん屋さんは、みんな商売ではなく「趣味の延長かプライドのためだけにやってる」って感じの描き方だったんですけど、本当にそんなもんなんでしょうか…。

とりあえず、うどんが食べたくなったので「はなまるうどん」でかま玉うどんを食べました。
あの店で「かま玉」っていうと一瞬店の中が「ざわ…」ってしますよね。
メニュー表からも省かれてますし、出したくないのかな…。

トロイ

2004年。ウォルフガング・ペーターゼン監督。テレビでやってた。
オーランド・ブルームはどの映画に出てもBL(略)というか、古代ギリシャ人って片手に盾もってさらに長槍もって、ピョンピョンはねながら闘ってたのか。へんなのーという映画。

いや、そうか!「竜騎士」の起源ってこのへんにあったのか!
ブラピの頭ん中では「今、俺スーパージャンプ!!」なのか!?

まぁ、古代叙事詩にそんなつっこみを入れても悪いのですが、オーランド・ブルームがもろ弓矢で「レゴラス撃ち」してるあたりから本気でさすがに吹いてました。そういや『ロード・オブ・ザ・リング・オンライン』のβテストに当選したのですが、例のごとくPCがないのでできません。

でも、PCがないうちに観てなかった映画でもたくさん見ようと思います。