てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『プルコギ』 肉映画

プルコギ

焼肉をテーマにした映画。松田龍平ってすっかり駄目男キャラが定着してていいなー。ていうかDVDで映画とか見るのまじひさしぶりな気がする。成増にツタヤができてくれたたまものです。

というか、それ以前に映画もテレビも観なくなったのって、ニコニコ動画の影響もあります。だからって、著作権のあるものをそのまんまニコニコ動画にうpることに対して異論がないわけではないですけども。

"アニメ制作者がネットラジオでニ○○○動画を痛烈に批判"

これとか。自分らが死ぬ思いで作ったアニメが、権利料も払わず無断でニコ動にうぷされてる。でもニコ動は取り締まるどころか「厭なら自分で消せば?」という態度。のみならず「広告出しません?」とまで言ってくる。頭おかしいとしか思えないとか。

では、なんで同じことやってるYoutubeは叩かれないのか。Youtubeも最初は地元アメリカで「著作権違反だ!」とかテレビを中心としたマスメディアに叩かれてはいました。でも、20世紀FOXマイスペースYoutubeを使って行った『X-MEN3』のプロモーションが見事に成功してからというもの、テレビも映画業界も「これは利用すべし!」と手のひらを返したようにYoutubeを認めるようになったという経緯があります。

じゃあ、ニコ動もそのうち認められるじゃね?と思われがちですが、そもそもアメリカと日本じゃ業界のしくみが違います。

テレビを例にあげると、広告費用の大部分を「テレビCM」に依存する日本の場合、その利益はわずか数社のテレビ局と大手広告会社に集まり、一方でテレビ番組やアニメ制作会社に渡る製作費はほんのわずか。その著作権もテレビ局が握り、文句を言えば仕事がもらえなくなるというありさま。

対してアメリカは、100chを超える多チャンネル世界。著作権は番組制作会社が持ち、ディズニーのような大手製作会社が自らプロモーションを手がけてコンテンツを売ることが出来る自由な市場です。

このため、日本の「テレビCM依存型」「テレビ局&広告代理店専制型」のビジネススタイルにとっては、ニコ動は真っ向の敵。少なくとも「ニコニコ市場の売り上げ>テレビCM+DVDの売り上げ」にでもならない限り、メディアがニコ動マンセーな流れにはなることはないわけです。ちなみにテレビCMの市場規模は約2兆円だそうです。これは大変です。

で、そのニコ動に奪われた利益のしわよせがどこに来るのかというと‥。末端の製作会社なんですね‥。視聴率が落ち、テレビ局からの製作費が落ち、DVDの売り上げも落ち、アニメーターさんの給料も落ち、人が雇えないから仕事はより忙しくなり、やってらんないわけです。

ゲームもおんなじことがいえます。「昔のゲームのほうが良かった」という話はよくありますが、あたりまえです。昔は中古市場なんかなかったから、しかるべき職人にはしかるべきお給料が支払われていましたもの。今はそんな職人さんはもっとお金が出る業界に移り「ゲームの仕事ができればお金なんかいらないです!」みたいなのが安い給料でしこしこオナニーゲー作ってるわけですから。

そんなわけで、ニコ動でアニメなどの著作物をタダ見するなと言うつもりはないのですが、そのアニメに文句つけたりするのはやめましょう。なぜって、そのアニメがつまんないのはおめーのせーなんだからよ。