てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『Dr.HOUSE』 不具合

アサシンクリード』クリアしました。面白かったでした。特に、最後らへんのテンプル騎士団と闘うあたりが面白かったでした。王様からは「一騎打ちで勝負をつけろ!」と言われた筈なのに、なぜか10人ぐらいの抜刀済みのテンプル騎士に囲まれた瞬間には、「ちょwww、なにこの不具合wwwww」と思いました。

これ、十字軍に対する皮肉だとわからずに本当にバグ報告するひといそうだなあ。

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Dr.HOUSE

ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガー監督とかが手掛けるアメリカのTVドラマシリーズ。捻くれ者で皮肉屋で独断先行型で周囲からは「死ね。氏ねじゃなくて死ね。」と思われていますが、診断医としての腕はピカイチなので影ではちゃんと信頼されているハウス先生が主人公です。

具体的には、診断中にゲームボーイで『メトロイド』やってるけど、ちゃんと正確な診断ができるような人です。

一見、こういう性格が悪く独断先行型の人間が上司だったらたまったもんじゃないと思われがちですが、ゲーム開発の現場としては人がゴリゴリ進めてくれるほうがいろいろ楽だったりします。もちろん、無能で性格が悪かったら話にならないんですが、有能でも周囲への気配りが過ぎる人が上だと何も進まなくてめんどくさい。

さらに性格が悪いと、その人の陰口で盛り上がるから、横の結束も強まるという副作用もあるしね。

そういう効果を計算して狙ってるかどうかは不明ですが、ハウス先生の場合は「診断」という医者の目的にあまりにも忠実すぎる結果、馴れ合いやら思いやりやらは不要だと考えているタチです。一歩間違うと「中二病」ですけど、ちゃんと結果がともなってるから格好いいのです。ダークヒーロー的な意味で。

よくよく考えると「ダークヒーロー」と「中二病」って完璧に同義語ですね。

あと、この物語における医療モノとしての特徴は、「治療」ではなく「診断」をメインテーマとしているところです。そこにハウスてんてーの型破りな手法(患者の言動を疑う、患者宅へ家宅侵入するなど)が加わると、もう医療モノというか探偵モノに近い話になります。「医療サスペンス」という肩書きは伊達じゃないのです。

その診断結果を導き出す過程で、ハウス先生のチームが行なうディスカッションの手法もこれまた個性的。発生している症状とその原因となる病名を書き連ね、そこから反証可能性のある病名をひとつひとつ潰し、論理的に結論を導き出していきます。ソクラテス式問答法とかともいうヤツです。

なんか、ゲームのバグとりするのに似てます。

というとアレかな。ハウス先生の口癖は「患者は嘘をつく」。その診断の根拠となる患者の言動をまず疑えということなんですけど。ゲームのバグとりの根拠となるのが「ユーザーからの報告」って考えると、まずその言動を疑え、「ユーザーは嘘をつく」って言葉があるのかもね。今度QC(品質管理)の人に聞いてみよう。