てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ローレライ』

ローレライ』日映画
2005年。樋口真嗣監督。
福井晴敏原作小説『終戦のローレライ』の映画版。

ひょんなことから終戦間際に独逸からやってきた潜水艦のおどろきの能力とその秘密がとても秘密な作品。ぶっちゃけどうせ話題の小説を映画化してみた『陰陽師』みたいなアレだろうと期待はしていなかったのですが。

すみませんでした。
ものすごく面白いです。そしてカッコイイです。
とくに石黒賢演じるメガネ理系軍人。キャラ立ちすぎで萌え。

邦画の戦争モノってんでどうせまた反戦だの(または抗戦だの)うだうだやってるうちに主人公が死んでお涙頂戴で終わるんだろ?とおもいきや、全編に渡って大迫力の海戦が繰り広げられまくります。またメインタンク注水、潜舵角20、急速潜行やら旋回式艦尾魚雷発射管やらとてもマニアクスな言葉が飛び交いヲタ心をくすぐるお話。

さらに水中魚雷や米海軍駆逐艦による新型爆雷原子爆弾の爆裂シーンが、となりにいたじいさん(推定75歳)が「うっはー!すっげえなー!」と童心に孵り叫ぶほどカッコイイ。言葉云々で説明できないソレは、スタッフロールにて庵野秀明氏による作画と判明。ナウシカ巨神兵みたときと同じくらい「映像で感動」して泣けました。

正直、旧来邦画と呼ばれてきた作品のレヴェルを遥かに凌駕している。本当にいろんな好い意味で裏切られた作品。小説も読みたい。