『キッチン・コンフィデンシャル』
『キッチン・コンフィデンシャル』米ノンフィクション
2001年。アンソニー・ボーデイン著。
ドラッグ、窃盗、セックスと自由奔放で退廃的なニューヨークのレストラン業界を、ほのほんとのシャフが描いたノンフィクション。
阿佐田哲也や落合信彦のように「俺も昔は悪だった」描写が多くアレですが、キッチンの裏はけっしてキラキラした世界ではないということを知る意味では非常に興味深く、また客として飯を食うにあたりためになる本。
主人公をはじめその周囲の料理人たちは、人間としてはガイ・リッチーの『ロック、ストック』シリーズやダニー・ボイルの『トレインスポッティング』に出てくるようなダメ人間博覧会。でも、彼らの料理に対するプロ意識とその戦争のような日々は『ディナーラッシュ』のソレそのものです。ぜひコレ映画化してほしいなあ。
とりあえず、今後月曜日に魚料理は食べないようにします。