てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『ニュームーン/トワイライト・サーガ』 濡れた犬みたいな匂い

今週は風邪のせいで6回ぐらい死んでしまったけど、ようやく恢復の兆し。
でも、体中が痛い。会社でもイタイイタイ言ってたらなんか笑いがとれたのでまあいいや。

ニュームーン/トワイライト・サーガ

2009年のアメリカ映画。クリス・ワイツ監督作品。
ステファニー・メイヤーの小説『トワイライト』の第二期シリーズ『New Moon』を原作としており、
2008年の映画『トワイライト〜初恋〜』の続編にあたります。

前に『トワイライト〜初恋〜』を観たときの感想(コレ)にも書いたけど、異様に『少女コミック』的な物語というか。

どこにでもいるちょっと内気な女子高生ベラにも素敵な彼氏ができました!!しかも、彼の正体はヴァンパイアだったのです!!でも、些細な心のすれ違いから、彼氏のエドワードは彼女に別れを告げ、いくえ不明に!!抜け殻のようになってしまったベラに、今度は幼馴染のジェイコブが急接近!?ベラの恋のいくえは!?

純愛のヴァンパイアラブストーリー第2弾!!

だいたいそんな感じの物語です。エクスクラメーションマーク多っ。でも、正直前作のようなB級映画色はだいぶ影を潜めまして、だいぶちゃんとしたまともな恋愛劇に仕上がっていたのには、良い意味で裏切られました。前作でいう「僕は世界で一番危険な肉食獣…。」みたいなアホ台詞まで無くなっていたのは残念ですけど。

そして、今回は白塗り(エドワード)は早々に退散し、きんに君ことジェイコブがメインターゲットとなります。

ベラは彼氏の白塗りを失った寂しさを紛らわすため、幼馴染のジェイコブに接近します。そして、ことあるごとに「すごい筋肉ね?」とか「ステロイドは体に良くないわよ?」とか「それにしても、すごい筋肉ね?」と彼の筋肉についてばかりつっこみを入れます。ちょっと、もっと他の話題にも触れてあげてよ…。

まぁ、彼の売りは女性視聴者に向けたソレなんで。後半ずっともう「特に理由もなく上半身裸」だしね。

んでも、このジェイコブが本当にいいやつなんで…。どのみち100%絶対にベラが彼とくっつくことはないとわかってしまっているので、ベラに対する一途な想いの報われなさがなんとも悲しいのです…。それ故に、これは野郎が観ても十分感情移入できる作品になっているんですね…。ジェイコブかわいそすぐる…。

終にはベラの女友達から「なんか濡れた犬みたいな匂いがしない?」とまで言われてしまうジェイコブ…。

いや、確かに自分が昔飼ってた犬も、いつも濡れたビタワンみたいな匂いがしてましたけど…。それって人間に対する形容の手段としてはいかがなものでしょうか!?…え?彼も人間じゃない!?あー、そーですか了解しました。どうやら、ベラさんはどうも人外好かれする星の元に生まれついているようです。

毎回主人公がいろんな種類の人外に好かれて回る『俺の空』みたいな話なんですね。

あと、本作最大の売り(だと思うよ?)は、かの超名子役ダコタ・ファニングが成長した姿で出演しているという点。マコーレー・カルキンにしても、エドワード・ファーロングにしても、「ハリウッドの名子役に将来なし」と言われてる点からしても、何とかダコタ・ファニングぐらいはまともに育っていて欲しいと思うファン心理…。

あー。あんま変わってなかったダコタ。背は伸びたけど顔とかまだ子供ダコタ。

でもまーブクブク太ったり覚せい剤に手を出したり既に事業に失敗してたりはしてなくて良かったなー…と思ってたら、ものすごいチョイ役でした…。ちょっと、まだ二言三言しかしゃべってなかったですよね?カメオ出演ってレベルですよね?確か、「悪役として主人公たちの前に立ちふさがる」的な、ラスボス的売り文句でしたよね?

ダコタダコタ詐欺ですよねコレ?

いやでも、もう三期目も映画撮ってるし、小説はもう第四期まで出てるって話なので、今後も楽しみなシリーズです。アメリカでは十代の少女から絶大な支持を受けている作品なので、きっとグインサーガみたいに100巻以上続く大長編サーガになってくれることでしょう。そしてエドワードの白塗りは回を負うごとにどんどん濃く。