てすかとりぽか

最近はポケモンのことを書く場所です。

『サイレントヒル』

サイレントヒル』米映画

2006年。クリストフ・ガンズ監督。
「静岡」が語源の人気ホラーゲームの映画化。ちなみに自身は未プレイ。005a.jpg

一言でいうととっても変な映画。

どんな変さかっていえば、寺山修司ジョン・カーペンターが喧嘩しながら撮ったような感じ。もう終始「俺のほうが変じゃん!」とか言いつつ殴り合い、どっちつかずになりながらも、最終的にカーペンターがメガホンを奪いクライマックスを迎える!
っていう感じの映画。

要は、見た目も内容も『マウス・オブ・マッドネス』をインスパイアしつつ、さらに寺山ワールドぽさを足した分、他に類を見ない変な映画になってる。でも一作品としての完成度はいまいち。完璧に変な世界観を描くにはやはり狂気が足りない。出てくる警察官とか宗教団体の人とかがやっぱりマトモすぎ。彼らが出てくることで、観客まで逐一普通の世界に戻されてしまうのは残念至極。

でもこの映画が本当にすごい、というか変なのは「ゲーム性の保守」というこだわり。

よくゲームを映画化する場合「ゲームシステムというご都合主義の世界をいかに現実世界のドラマに置き換えるか」という点が問題となる。例えば『スーパーマリオ』にしたら「主人公は配管工の兄弟。似てないのは弟は捨て子だったから」という感じに、『ストリートファイター』であれば「ダルシムが坊主で色黒なのは爆発で焼けちゃったから」などと、無理矢理(ほんと無理矢理だ…)世界設定を作り変えないといけない。『バイオハザード』にあたってはもう開き直って「銃がきかなきゃ蹴り殺せ!」とゲーム性を覆すほどファンタジー色を濃くしている。

本作の場合、そのままゲーム性を殺さずに映画にしちゃってる。
もう随所に以下のようなミニゲームやイベントが満載。
「不安定な鉄骨を渡って向こう側へ渡れ!」
「モンスターの群れをすり抜けろ!」
「マップを暗記しろ!」

頑張って暗記するぐらいならふつう紙に書くよ。

あと、主人公の旦那(父親)がどっかで見た顔だ誰だっけーと終始考えてて落ち着かなかった。名前が出てこないけど、なんかの映画ですごいたくさん見た顔なんだよなーと。そういう人出しちゃだめだよ!落ち着かないよ!

結論として、ものすごい変化球のB級映画だと思う。
作りも安っぽいところはないし、ひたすらシリアスな進行、
にも関わらず、クライマックスのシーンで全てを裏切るB級な展開!
お上品なコナミが監修したとはとても思えないように下品な笑いが爆発!
ここだけとったら最高の映画。

で『仮面ライダーカブト』と『轟轟戦隊ボウケンジャー』の劇場版予告を見て思った事。
カブトってカブトに変身する前に一回「サナギマン」になんのね。
で、その間敵に一方的にボッコボッコにされて、何かエネルギーみたいのためて、
それでようやくカブトになって大逆転だ!っていう設定なのね。

でそのサナギマンの時に着てる装甲(マスクドアーマー)の部分は、
「ヒヒイロノカネ」という未知の金属なんだって!
竹内文書』かよ!マニアックだな!

あとボウケンジャーの乗ってるロボットの武器って「スコップ」なのね。
その解説は以下。

「ゴースコッパー」
スコップの形状をした武器。敵への攻撃用にも使うが、本来は発掘用の道具。とはいっても、相手をその周りの地面ごとひっくり返してしまうほどの威力を持つ。また、これを使って掘り返した土砂は敵に当たるとなぜか爆発する。ゴーゴーミキサーに土砂を入れる時にも使う。

ああ、やっぱり武器というよりは道具なのか。
スコップを武器に使うなんてジョジョ5部の「涙目のルカ」ぐらいしかいないもんな。
ゴーゴーミキサーに土砂を入れて何するんだろう。
これから日曜日早起きしよう。

思い出した旦那の人。ボロミアやってた人だ。